リヒャルト・ホルム

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

リヒャルト・ホルム(Richard Holm, 1912年8月3日[1] - 1988年7月20日[2]は、ドイツテノール歌手。[3][4]

シュトゥットガルト出身。シュトゥットガルト音楽院でルドルフ・リッターに声楽を学び、1937年にキール歌劇場で初舞台を踏む以前から地元シュトゥットガルトでラジオ放送やコンサートで歌っていた。ニュルンベルクやハンブルクの歌劇場に出演後、1948年からミュンヘンのバイエルン国立歌劇場専属のテノール歌手となった。1949年から1952年までザルツブルク音楽祭にも参加[5]。1950年にはグラインドボーン音楽祭に初登場し、1952年にはメトロポリタン歌劇場に初出演を果たした。1953年にはコヴェントガーデン王立歌劇場でリヒャルト・シュトラウスの《カプリッチョ》のイギリス初演にフラマン役として参加した。パウル・ヒンデミットの《世界の調和》が1957年にミュンヘンで初演された時にはヴァレンシュタイン役として参加。ヴェルナー・エックの《サン・ドミンゴ島の婚約》の1963年のミュンヘンでの初演にブラック役として参加。また、その他、ゴットフリート・フォン・アイネムの《ダントンの死》のロベスピエール役[6]にも挑戦するなど同時代のオペラにも造詣が深く、1975年にはベンジャミン・ブリテンの《ヴェニスに死す》のアッシェンバッハ役も歌った。1978年にはアリベルト・ライマンの《リア王》のミュンヘンでの初演でケント伯爵役で参加している[7]

ミュンヘンにて没。

脚注[編集]

  1. Holm, Richard, deutscher Tenor, * 3.8.1912 Stuttgart, † 20.7.1988 München - DIE BERÜHMTE STIMME - SÄNGERPORTRAIT - TAMINO-KLASSIKFORUM”. 2021年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月1日確認。
  2. Kutsch, Karl-Josef、Riemens, Leo、Rost, Hansjörg 『Großes Sängerlexikon』 K.G. Saur、2003年、2127頁。ISBN 9783598440885
  3. アーカイブ 2021年5月1日 - ウェイバックマシン
  4. Rosenthal, Harold 「Holm, Richard」『The Grove Book of Opera Singers』 Laura Williams Macy、Oxford University Press、2003年、225頁。ISBN 9780195337655
  5. アーカイブ 2021年5月1日 - ウェイバックマシン
  6. Lezak, Konrad、Einem, Gottfried von 『Das Opernschaffen Gottfried von Einems』 VWGÖ、1990年、205頁。ISBN 9783853698020
  7. Gherardo Casaglia - Almanacco”. 2021年5月1日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月1日確認。