ラ (音名)

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西洋音楽における音名の一つ。幹音上の音程で、ドから6度上である。白鍵の音の一つ。各オクターブのラの周波数は、440Hzに対するオクターブである。440Hzは、チューニングのセント単位では0セントと表現され、チューニングの基準音で、チューニングの基本のピッチ・オリジナルのピッチとされ、最初にラを基準周波数に合わせる。チューニングのピッチは、440Hzで、半音=ピアノの鍵盤の各ピッチは、440Hzに対する1オクターブ=「220Hzと440Hz」または「440Hzと880Hz」のオクターブを12等分割したものである。440Hzに対する各半音の周波数である。

各言語の音名[編集]

「ラ」はイタリア音名、日本音名は「イ」、英語音名では「A(エー)」、ドイツ音名では「A(アー)」。オクターブ表記における音名は、英語音名を用いる。

「ラ」の異名同音は、「シ♭♭」「ソx」。

音高\各言語 イタリア音名 日本音名 英語音名 ドイツ音名
ラ=イ音 A A
シ♭♭=重変ロ音 シ♭♭ 重変ロ B♭♭ Heses
ソx=重嬰ト音 ソx 重嬰ト Gx Gisis

「シ♭♭=シbb」「B♭♭=Bbb」「ソx=ソ♯♯」「Gx=G♯♯」。

鍵盤図[編集]


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        ラ
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        ラ
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各オクターブのラ[編集]

440Hzに対する各オクターブである。

オクターブ表記 周波数 ノートナンバー 備考
A-2 13.75Hz 9
A-1 27.5Hz 21 88鍵のピアノの最低音、Bb管チューバ(4本バルブ)の最低音の実音、一部のシンセベースの最低音の実音
A0 55Hz 33
A1 110Hz 45
A2 220Hz 57 Eb管コルネットの最低音の実音、弦楽器のコントラバスの最高音の実音
A3 440Hz 69 チューニングの基準ピッチ/チューニングのセント単位が0セント、オカリナの最低音の実音
A4 880Hz 81
A5 1760Hz 93
A6 3520Hz 105
A7 7040Hz 117

440Hzのラは、楽譜上で、ト音記号の第2間に位置する音である。

音階上の位置[編集]

  • イ長調の第1音
  • イ短調の第1音
  • ト長調の第2音
  • ト短調の第2音
  • 嬰ヘ短調の第3音
  • ヘ長調の第3音
  • ホ長調の第4音
  • ホ短調の第4音
  • ニ長調の第5音
  • ニ短調の第5音
  • 嬰ハ短調の第6音
  • ハ長調の第6音
  • 変ロ長調の第7音
  • 変ロ短調の第7音

由来[編集]

ラテン語で唇を意味する「labium」より。

ドレミの歌では「ラッパのラ」とされているが、本当の由来とは異なる。

隣の音[編集]

ソ♯/ラ♭ - - ラ♯/シ♭