ユニコード (LINE用語)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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Unicode(ユニコード)とは、文字符号化方式および符号化文字集合(以下「文字コード」と表記)を定めた国際規格である。

ここでは、コミュニケーションアプリ「LINE」において全く別の意味として用いられている「ユニコード」という用語について解説する。

そもそもユニコードとは?[編集]

詳細は「Unicode」を参照

パソコンやスマホをはじめ、情報通信において文字を扱うために使われる文字コードの一種がUnicodeである。

我々が普段目にする「文字」はそのままではコンピュータで扱うことができない。そのため、文字それぞれに番号を振ってコンピュータにも理解できるように変換してあげる必要がある。この変換規則として使われるのが文字コードである。

例えば「Unicode」という文字列を数字に変換しよう。「U」は85番、「n」は110番、「i」は105番などと並べると、「Unicode」は「085110105099111100101」という数字になる。こうすることで、あなたが見ているようなWebサイトを閲覧したり、LINEなどのチャットアプリで文字をやり取りしたりすることができる。


さて、Unicodeは「世界中の文字を全部扱える特別な文字コード」である。

Unicodeが制定される以前は、日本であれば日本語用のJISコード、中国であれば中国語用のGBコード、タイであればタイ語用のTISコードなどと、互換性の全くない文字コードが用いられていた。そのため、日本語のメールを海外に送信すると正しく読むことができなかったり、日本語とタイ語を混ぜたメールを作ることができないなどの問題があった。これを解決するため、世界中のあらゆる言語を1つの文字コードに統一することを目指して作られたのがUnicodeである。

最近[いつ?]では日本語に使われる漢字であってもJISコードに収録されずUnicodeでしか使えない文字があるほか、日本の携帯各社が独自に作っていた絵文字を世界中で使えるようにUnicodeへの収録が行われるなど、日本語しか使わない場合であってもUnicodeが必要不可欠な状況である。

LINEにおける「ユニコードウイルス」[編集]

ここまで述べたように、UnicodeがなければLINEアプリで文字列を送信することがそもそもできないはずである。もっと言えば、文字を使わない画像・動画やスタンプを送る場合であっても、アプリの裏側では画像などに付随する情報がUnicode文字列で送受信されるため、そもそもLINEアプリの使用が一切できなくなるはずである。

しかし、一部では「ユニコードはウイルス」「ユニコードは危険」などの意味不明な会話が飛び交っていたり、挙句の果てには「ユニコードは犯罪なので禁止」という不可思議極まりない取り決めがなされていたりする。

「LINEウイルス」としても知られる“危険なユニコード”の正体は特定のバイト列であり、文字列自体は無害であるものの、文字列をLINEアプリ上で表示しようとするとLINEアプリが不安定になったり停止してしまうという不具合が生じてしまうというのが真相のようだ。


長々と書き連ねた内容を一言でまとめると、こういうことになる。

LINE上でUnicodeを禁止したそこのあなた、今後一切LINEアプリを使わないこと。というか、今すぐにLINEアプリを端末から削除すること。

外部リンク[編集]