モジュラス11

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モジュラス11とは、チェックディジットに使われるアルゴリズムの一つである。算出法により、「モジュラス11ウェイト2~7」や「モジュラス11ウェイト10-2」などの種類がある。

算出法[編集]

11を基準としてチェックディジットを算出する手法であり、各桁にウェイトと呼ばれる数字をかけていき、その合計を11で割った余りから算出することができる。

4-76612-854-0というISBNコードの場合。
  1. 0はチェックディジットのため、その左隣の桁に2~10の数字をかけていく(4×2、5×3...4×10=264)
  2. 1の結果を11で割り、余りを求める(264÷11=0)
  3. 11から2の結果を引いた数がチェックディジットとなる。(11-0=11)
ISBNでは10をX、11を0と表記するため、このISBNコードは正しいものであることがわかる。

利用[編集]

2007年までの国際標準図書番号であるISBN10はモジュラス11ウェイト10-2を採用していた。日本国内における運転免許証はモジュラス11ウェイト2~7を採用しており、右から3桁目以降を対象に計算することでチェックディジットを算出することができる。 チェックディジットにより、その書類や番号に間違いがないことが判別できるほか、偽造を見分ける手段の一つにもなるとされる。

関連項目[編集]

  • モジュラス10 - JANコードなどで主流の方式。
  • ISBN - 2007年まではモジュラス11だった。現在はモジュラス10を採用。