ミラノ地下鉄8000系電車
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ミラノ地下鉄8000系電車は、ミラノ地下鉄のM3線にて運用されている電車車両のこと。
本項では8100系電車についても記述する。
登場の経緯[編集]
M3線開業にあたり、M2線のVVVF試作車500系の試験結果をもとに、初のVVVF量産車として1989年に登場し、1990年までに3両編成40本が落成した。
その後、2003年に3号線が延伸されたことから8100系3両編成5本が落成している。
構造[編集]
17.5m級の片側両開き4扉アルミ車体で、前面は後のJR東日本901系電車(209系の元祖)に多大な影響を与えた。
編成構成はMc-T-Mcの3両固定編成で、Mcは一方の番号が奇数で、他方は偶数かつ+1の番号となっている。T車は9000番台を名乗る。6両固定編成を組む際は8001F+8003Fのように編成を組むが、8100系の8109Fのみは予備車で、運用の際は他の8000系と組むことが絶対条件となる。8000系は非冷房であり、車両間に貫通路がないため通り抜けが一切できない。
主要機器はGTOサイリスタ適用のVVVFインバータ制御で、8067F以前と8100系はABB製のもの、ソシミ社製の8069 - 79Fは日立製のものを採用する。この関係でソシミ社製の6本は大阪メトロ新20系未更新車と同じような音を聞くことができた。
その後[編集]
2018年からリニューアルが開始されたが、外装は原型を留めていない一方、8000系の冷房化や貫通路設置はなされていない。
8069 - 79Fについては機器類が他と異なることからリニューアルの対象から外れ、2016 - 19年までに全車両が運用を終え廃車された。
これとは別に、8041F・43Fが2010年の水害で事故廃車となっている。