ポリスシリーズ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
ナビゲーションに移動 検索に移動

ポリスシリーズとは、1980年代に第三書館が出版していた、元警官による警察腐敗の実態を告発したベストセラーのシリーズである。

概要[編集]

交番のウラは闇松本均著)に続き何人もの元警官が執筆した。

1980年代末にはベストセラーとなっていた。通常、書店は同じ本は一、二冊程度しか置かないが、ポリスシリーズは書棚の前に十冊程、積み上げられた状態で売られていた。警察が書店に圧力を掛けたために店頭から消えてしまったのである。

ポリスシリーズの問題点[編集]

元兵庫県警の松本均氏が、山一抗争のときの超過勤務手当が支払われないことを問題にしたために不当解雇され、それに抗議するために書いた本が始まりであった。しかし、ポリスシリーズは全体的に真面目に警察批判をするような内容ではなく、イラストを交えて警察を扱き下ろす内容であった。漫画慣れした読者にはウケるだろうが、もう少し真面目な警察批判であれば、売り続けることが可能だったと思われる。

日本警察が腐敗しているのは紛れもない事実だが、最大の問題点は警察が犯罪被害者を門前払いして犯罪者を放置することにある。その問題に全く触れていない。実は、元警察官である松本均氏やそれに続くポリスシリーズの著者である元警察官たちも、犯罪被害者を門前払いして給料を貰っていた悪徳警官だったのではないだろうか?

当時、霊感商法で問題になっていた統一教会に触れる内容が殆どない。「ケーサツの横はドブ」に、警察官の競艇場への天下りなどに触れる内容が少々あるだけである。