フェルディナンド・バルディ

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フェルディナンド・バルディ(Ferdinando Baldi、1917年5月9日 - 2007年11月17日)は、イタリアの映画監督、脚本家、映画プロデューサー。『大激戦・輝ける勇者たち』(1966)はファーディ・ボールドウィン(Ferdy Baldwin、フェルディ・ボールドウィンとも表記)、『バイオレンス・ハンター/黄金の謎』(1988)および『情無用の戦士』(1988)はテッド・カプラン(Ted Kaplan)の別名で監督した。

経歴[編集]

カンパニア州サレルノ県カーヴァ・デ・ティッレーニ生まれ。ソード&サンダルマカロニ・ウエスタン、アクション・アドベンチャー映画などを手掛けた職人監督。監督作品にリシャール・ポティエと共同で監督したオーソン・ウェルズ主演の歴史映画『ダビデとゴライアス』(1960)、『黒い砦』(1961)、テレンス・ヤングと共同で監督したアラン・ラッド主演の歴史映画『Orazi e Curiazi』(1961)、ベン・ギャザラ主演のポリツィオテスキシシリアン・コネクション』(1972)、セレナ・グランディ主演のセクシーコメディ映画『La compagna di viaggio』(1980)、ピーター・フートン主演の戦争アクション映画『バイオレンス・ハンター/黄金の謎』(1988)などがある。

マカロニ・ウエスタンの監督作品にはフランコ・ネロ主演の『ガンマン無頼』(1966)、イタリアのアイドル歌手リタ・パヴォーネ主演の『西部のリトル・リタ~踊る大銃撃戦~』(1967)、テレンス・ヒル主演の『皆殺しのジャンゴ/復讐の機関砲』(1968)、レオナード・マン主演の『アヴェ・マリアのガンマン』(1969)、トニー・アンソニーが製作・脚本・主演を兼任し、リンゴ・スターが悪役として出演した『盲目ガンマン』(1971)、アンソニーが原案・製作・主演を兼任した『荒野の復讐』(1981)などがあり、日本でDVD化された監督作品はこの6作品のみである。

『西部のリトル・リタ』はマカロニ・ウエスタン初のミュージカル映画として知られる。『皆殺しのジャンゴ』はコルブッチの『続・荒野の用心棒』(1966)の続編・前日譚的な「ジャンゴ映画」の一つであるが、『続~』と同じくマノロ・ボロニーニがプロデューサー、エンツォ・バルボーニが撮影監督、フランコ・ロゼッティが脚本を担当している。当初出演予定だったフランコ・ネロがハリウッドに行くことになったため、「そっくりさん」のテレンス・ヒルが「ジャンゴ」役を務めた[1]クエンティン・タランティーノは「お気に入りのスパゲッティ・ウエスタン トップ20」の19位に本作を選んでいる[2]。『荒野の復讐』は3D製作された唯一のマカロニ・ウエスタンとして知られる。

『ガンマン無頼』『西部のリトル・リタ』『皆殺しのジャンゴ』でフランコ・ロゼッティ、『アヴェ・マリアのガンマン』『盲目ガンマン』でヴィンセンツォ・チェラミが脚本に協力した。

最後の監督作品となったSFアクション映画『情無用の戦士』(1988)はイタリア北朝鮮が共同製作し、北朝鮮で撮影された。

監督作品[編集]

出典[編集]

外部リンク[編集]