ヴィオラ

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ヴィオラ(viola)とは、ヴァイオリン属の弦楽器の一つで、中音部の弦楽器。基本的な相違点はヴァイオリンと同じ形で、ヴァイオリンより少し大きい。弦の数は4本で、弦音はヴァイオリンより5度低く調弦され、高い音から順に、A3、D3、G2、C2の5度間隔。実音の音域は、C2(約130.81Hz)~D5(1174.66Hz)で、3オクターブちょっとあり、最低音は真ん中のドより1オクターブ低く、中音域~中高音域に至り、全体的にアルトの音域を受け持つ。メロディーラインを担当する楽器で、独奏楽器として幅広く使われ、内声部、アルト声部を受け持つ。音域の広さはヴァイオリンよりは一回り狭い。指使いはヴァイオリンと全く同じで、ヴァイオリンを弾くことができればヴィオラも演奏可能である。

ヴィオラと同じ音域は、管楽器ではアルトサックスに当たる。

ヴィオラの調弦の全ての音をコードネームで書き表すと、D7sus4となる。

ヴィオラの楽譜は、ハ音記号を用いて記載される。

ヴィオラを用いた曲[編集]

オーケストラでは、約50人の演奏者からなる二管構成の場合は6人が、約75人からなる三管編成の場合は10人がヴィオラを担当するのが一般的。オーケストラの手前側半分を占める弦楽器エリアの中で、中央部に配置されることが多い。弦楽四重奏曲では、楽器4個の中で下から2番目の音域を担当する。

ヴィオラが主役となる曲は少ない。モーツァルトは、ヴァイオリンとヴィオラがともに主役となる、ヴァイオリンとヴィオラのための協奏交響曲を作曲している。

関連項目[編集]