バナナのたたき売り
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バナナのたたき売り(ばななのたたきうり)は口上により客を引き付けて、客との掛け合いにより最初は高い値段から徐々に値引きして、客の購買意欲を引き出す販売手法である。
門司港名物[編集]
JR門司港駅前(旧門司三井倶楽部側)に『バナナの叩き売り発祥の地』の記念碑がある[1]。毎月第1から4土曜日と第2・4日曜日の各日13時から、叩き売りの実演が行われる。
日本にバナナが伝わったのは1903年(明治36年)で、その頃にも台湾から輸入されていた。大量輸入されるようになったのは、1908年(明治41年)以降といわれる。バナナを台湾から船で輸送するときに門司港が輸送の中継点となり、大量に荷揚げされるようになったといわれる。
当時はバナナの輸送の技術が未発達で、追熟加工の技術もなかったため、いわゆる「籠熟(かごうれ)バナナ」や、加工中に生じた一部不良品などで遠隔地に輸送困難なものは、出来るだけ早く換金する必要があった。そこで傷んで売れなくなる前に、露天商の面々が道端に人々を集めてバナナを売るようになったという[2]。
口上[編集]
「さぁさ買(こ)うた、さぁ買(こ)うた」「色良し、味良し、器量良し」「基隆港を 船出して 金波銀波の 波を越え 海原遠き 船の旅 艱難辛苦の 暁に ようやく着いたが 門司港」「では1房1万円から!」などと口上が述べられる[3]。
注[編集]
- ↑ 門司港発祥「バナナの叩き売り」北九州市,2020年9月4日
- ↑ 北九社研協門司社会科同好会編(1985)『門司港駅ものがたり』あらき書店
- ↑ 北園忠治(2001)『これがホントのバナちゃん節』葦書房