バッタ

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バッタとは、バッタ目(直翅目)バッタ亜目の昆虫の総称。「イナゴ」はバッタ亜目なのでバッタに含まれるが、地方によっては区別することもある。夏目漱石の『坊つちやん』にもそんなシーン、ありましたね。
語源は「バタバタ飛ぶ昆虫」。「ハッタギ」「ハタタギ」「ハタハタ」の異称もありマライ・ポリネシア語圏には類語があるといわれる。「コオロギ」は「蟋蟀」と表記されるが、「キリギリス」の訓もおある。

概要[編集]

トノサマバッタ、ショウリョウバッタ、オンブバッタ、カワラバッタなど各種いる。
食性は草食・肉食・雑食など多様である。
カマキリはバッタに似ているがカマキリ目(蟷螂目)に属し、実はゴキブリに近い。語源は「カマキリギリス」であるらしい。

人間生活との関わり・利用[編集]

イナゴは佃煮などとして食用として用いられる。
そのほか「鳴く虫」として飼育・養殖されることも多く、キリギリス、クツワムシ、マツムシ、スズムシ、クサヒバリ、コオロギなどが知られる。闘争本能があるため、コオロギを戦わせる娯楽もある。中国の闘蟋とうしつがそれである。とうしつと言っても甘芋無関係
反面、イナゴは「蝗害」を もたらすことで知られている。「飛蝗」という言葉もある。
ゲッコー(ヤモリ)や観賞魚のアロワナなどのペットの餌として用いられる種としては、ヨーロッパイエコオロギやフタホシコオロギなどがある。昔は お武家様が菊・朝顔・万年青のほか鳴く虫の養殖も行なっていたが、季節感を味わうという意味では風情に欠ける。

その他[編集]

「マツムシとスズムシはもともと名前が逆だった」などといった話題もある。
飼育・繁殖は容易であり、イエコオロギやフタホシコオロギなどは餌用に繁殖されるが、個人的にはお奨めしかねる。なにしろ飼育環境がコキブリと似たか寄ったかなので、だんだん「何を飼っているのか?」という実存的な悩みが生まれる。しかも「鳴く」ので、通年継代養殖をすると季節感に変調を来す。一匹二匹が鳴くなら風情もあるが、プラスチック製の衣装ケースで養殖などすると風情もへったくれもない。

脚注[編集]

関連項目[編集]