ハゼ
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ハゼは、スズキ目ハゼ科に分類される魚類。従来、ハゼ目(盤鰭目)に分類されていた。
概要[編集]
ここでは魚類のハゼ(「沙魚」とも表記される)のハゼのうち、海産のマハゼについて述べる。
語源は「爆ぜる」「馳せる」であるともされる。底棲魚であるらしい。瞬発性に富み、サイズが男根に似ているため、喜ばれる。
釣り味もよく、美味であり、産卵期の「子持ちハゼ」はまとまって釣れる(「一束(百匹)釣り」が目標である)ため、江戸時代から東京湾のハゼはアオハゼやスズキ(セイゴ、フッコ、鱸)などとともに釣魚として親しまれた。
天麩羅・煮つけ・干物などが主な利用法であるが、産卵期に集まるのが水深5メートルから8メートルと深いため、船を仕立てて鮒釣りされ、すぐに船上で捌いて調理されることが多かったという。現在の東京湾では埋立が多いために堤防が多く、そのため橋の上などの「おかっぱり」から「見釣り」をする人も増えた。餌はもっぱらゴカイであるが、竹輪なども用いられる。
とはいえ小魚なので捌くのも面倒臭く、市場にはほとんど出回らない。ザコとしては、いわゆる「メゴチ」(ヌルメゴチ、ノドクサリ、ガッチョ、ゲッチョともいう。標準和名はかつて「ノドクサリ」であったが、近年「ネズミゴチ」に改名された)が混じる。
ただし稚魚は網で漁られて佃煮とされ、現在でも人気のある食品である。