ネットイナゴ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ネットイナゴとは、特定の箇所に攻撃を加える匿名のネットユーザー達による集団のことである。

概要[編集]

blogの「炎上」という言葉が一般に知られた頃に生まれた言葉。はてなダイアリーがこの言葉の発祥とも言われているが、定着したのは産経新聞の記事にネットイナゴという言葉がのってからと言われている。

ネットイナゴと呼ばれる集団は、不祥事を嗅ぎつけると集団になって個人や団体を叩く。攻撃先は、個人ブログ、Twitter、2ちゃんねる、動画投稿サイトといった多岐にわたり、一度でも目をつけられると個人情報を晒したりと、過激な方向に行くこともある。ネットイナゴは匿名の集団なため、目をつけられると、対処するのは極めて困難で、blogの炎上といった事態を招くことが多い。Enpediaを含むWikiサイトにおける、荒らしを行う集団も一種のネットイナゴと呼べるかもしれない。

こうした被害を出すネットイナゴではあるが、何かしらの事態を招いても誰かが責任をとることは少ない。そのため、ネットイナゴは、叩いていたターゲットが鎮静化に向かうと、再び別のターゲットに目標を移して、再びそこで同じことを繰り返す。ただし、極めて悪質かつ執拗な場合には、名誉棄損などで摘発される場合もある。初めてブログを炎上させた加害者が一斉摘発されたスマイリーキクチ中傷被害事件では、警察が最初に見つけた中傷犯が、最初は反省したが、再びネットで中傷を書き込んだことから一斉摘発に至っている。

ネットイナゴは、大義らしきものを掲げて攻撃を加えるが、多くは何らかの思想を持って行動しているわけではない。そのため、誤解からくるものであっても、上述のように誰も責任を取らない。正義を掲げて悪を叩くという名目で、他人のサイトを炎上させたり、他の者を煽動したりするなどして、他人の不幸を喜ぶという者も多く、ネットの怖い部分が現れていると言える。

事件[編集]

ネットイナゴが関わったとされる主な事件