ドリンクホルダー
ドリンクホルダーとは、飲み物が入った容器を保持するためのスペース、または器具である。カップホルダーともよばれる。転倒させて容器内の飲料がこぼれないようにホールドするようになっているものが多く、一部のドリンクホルダーはUSBなどから給電し、電力を用いて飲み物を保冷する機能を持つタイプも販売されている。
自動車用[編集]
現代の自動車には運転中でも手が届きやすい場所にドリンクホルダーが用意されており、運転中の水分補給がしやすくなるだけでなく走行による振動で転倒したりしないように配慮されている。純正以外にも多くのアフターパーツが販売されており、カー用品でもポピュラーなものとなっている。
自動車用ドリンクホルダーの元祖は1977年にカーメイトから発売されたZAX14であるとされる。ドアに掛けるタイプのものであり、サイズも当時の自動販売機で売られていたサイズに合わせられており、自動販売機の普及と併せてヒット商品となった。少なくとも日本においてのドリンクホルダーはZAX14であり、メーカー純正としてドリンクホルダーが採用されるのは1980年代に入ってからであったとされている。[注 1]
1990年にエアコンの吹き出し口に取り付けるタイプのドリンクホルダーが星光産業からA/Cホルダーとして発売される。この商品は爆発的なヒットとなり、2023年現在でも当時と同じスタイルで販売が続けられている。後発品や類似品も多く販売されており、エアコンの冷風・温風で冷やすドリンクホルダーは画期的な商品であった。
前述のドアに掛けるタイプのホルダーや吹き出し口に取り付けるタイプ以外にもダッシュボード上に固定するタイプのドリンクホルダーもあり、とくにスプリングコイルを模したドリンクホルダーは人気を博していた。ホールド性はよくないものの、瓶型の芳香剤を入れるのに使われていたりする。
関連項目[編集]
脚注[編集]
- ↑ トヨタ・カローラに純正採用されたのは1987年にモデルチェンジした6代目からである