トンボ
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トンボ(蜻蛉 あきつ)とは、蜻蛉目に属する昆虫の総称である。大きな複眼と細い四本の翅、胸から細長い腹が伸びている姿が特徴である。
特徴[編集]
石炭紀の頃から地球で似た形の生き物が繁栄しており、その時代は羽を広げると50センチ以上になる現代よりもはるかに大きい種類が存在していた。高い飛翔能力を持ち、巨大な複眼は捕食者やエサを見つけるのに役立つ。顎も強力でしばしば子供の指を出血させるほどであるからサイズを考えなければ強力な捕食者と言えよう。飛びながら小さな昆虫を棘のある六本の脚で抱きかかえるようにして捕食する。交尾の際しばしば不思議な姿勢で雄雌が飛んでいることがあり、メスはその後水中に産卵する。
幼虫はヤゴと呼ばれ種類によって様々な形をしているが、エラをもち水中でオタマジャクシや小型の魚類を飛び出す顎でとらえて捕食する。終齢幼虫は夏頃に水辺の茎などで羽化し成虫になる。
日本におけるトンボ観[編集]
西洋ではドラゴンバタフライと呼ばれあまり縁起の良い生き物とされていないが、日本では稲作文化もあって身近な昆虫としてむしろ良い印象を持って物語、童謡などに登場する。
- 初めて山の上から国見をした神武天皇が「あきつのとなめのごとくあるかな(トンボの交尾のような形だ)」と感嘆したという記述が「日本書紀」にみられる。
- 後ろに飛ばず、素早く虫をとらえる様から戦国時代の武士が好み、意匠化して多くの武具に用いた。
派生[編集]
グラウンドをならすアレなど、T字型の道具を「トンボ」と呼ぶことがある。