デジタルコマンドコントロール

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デジタルコマンドコントロールとは、鉄道模型のデジタル制御の方式の一つである。略称DCC

概要[編集]

鉄道模型は基本的にコントローラ(パワーパック)から直流電流を線路へと流し、車輪から集電することでモーターを回し走行させる。この給電経路にデジタル制御信号を重畳させた交流電流を流し、車載されたコンピュータ(デコーダ)が制御信号を解読することで加減速・灯火類の点灯制御を行う。

DCCを導入する場合、動力・灯火を装備する車両全てにデコーダを載せる必要が生じる。デコーダ未搭載の車両をDCC導入レイアウトで走らせる事も出来ないわけではないが、推奨はされない。またレイアウトにポイントが有る場合、開通方向に関係なく電気を流す非選択式への変更も推奨される。

日本ではKATOがDCCの導入に積極的で、米国デジトラックス社の製品をKATO仕様に変更したものを販売している。

DCCで出来ること[編集]

以下はほんの一例である。

  • 1台のパワーパックで同じ線路上に配置された複数の車両を個別にコントロール
  • 前照灯・尾灯・室内灯をパワーパックからの操作で点灯・消灯
  • サウンドデコーダを組み込んで走行音を鳴らす
  • パソコンやスマートフォンから車両を運転
  • ポイントにデコーダを組み込む事でポイントへの給電を線路から行えるようになり、ポイントスイッチとポイントのケーブル類を省略できる上、ポイントの転換もパワーパックから行えるようになる