チワラスボ
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チワラスボは、ハゼ科チワラスボ属の硬骨魚。地方名チウナギなど。
分布[編集]
太平洋およびインド洋。北は朝鮮半島西岸および和歌山県以南の日本列島、南は東インド諸島およびオーストラリア北部。西はアフリカ大陸西岸に至る[1]。
形態[編集]
体は前後に長くウナギのような形状。体色は赤みを帯びた紫[1]。鱗はない(ワラスボには退化的な鱗がある)。目は退化的で皮下に埋もれる[2]。
胸鰭は腹鰭よりも短い(ワラスボではほぼ同じ長さ)[2]。腹鰭は左右が合わさって吸盤となる。背鰭・尾鰭・臀鰭はつながって一つになるが、それらの境界には小さな凹みがある(ワラスボにはない)。背鰭6棘条45-50軟条。臀鰭42-48軟条。下顎に6本の口ひげを持つ[1]。
生態[編集]
内湾や河口の軟泥中に生息[2]。
2021年に出水市で採集された本種に寄生していたカイアシ類の個体が、新種のオシリカジリムシとして記載された[3][4][5]。
出典[編集]
- ↑ a b c 原色魚類検索図鑑 1989, p. 193.
- ↑ a b c 原色日本海水魚類図鑑 1985, p. 29.
- ↑ 町田 2022.
- ↑ NHK 2022.
- ↑ 鹿児島大学 2022.
参考文献[編集]
- 阿部宗明 『原色魚類検索図鑑』Ⅰ、北隆館、1989年3月31日、改訂13版発行。ISBN 4-8326-0029-X。
- 蒲原稔治、岡村収 『』Ⅱ、宮本孝, 石津博典, 林種夫(作図)、保育社、1985年7月31日。ISBN 4-586-30073-6。
- 町田正聡 (2022年1月26日). “その名も「オシリカジリムシ」 尻びれにかじりつく新種の甲殻類発見”. asahi.com. 朝日新聞. 2022年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月24日確認。
- “「オシリカジリムシ」と命名 新種の甲殻類 鹿児島の干潟で発見”. nhk.or.jp. NHK (2022年1月25日). 2022年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月24日確認。
- “八代海の泥ハゼ、チワラスボの"オシリ"をカジる新種の甲殻類”. kagoshima-u.ac.jp. 鹿児島大学 (2022年2月7日). 2022年8月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月24日確認。