タンゴスジシマドジョウ
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タンゴスジシマドジョウとは、コイ目ドジョウ科に分類される淡水魚の一種である。
形状[編集]
骨質版は円状。
L1は、小さく、幅は狭い。L5は点線模様。
尾鰭付け根の黒紋は、上下とも明瞭で、離れる。尾鰭に3-4列の矢状になる紋がある。
オオシマドジョウと似ており、形状的に中間の個体のいる。区別点として第2口髭が長い事が知られている。
生態[編集]
丹後半島固有種で、河川の中流・下流域で見られる。
分類[編集]
竹野 & 柏木 (2010)によりスジシマドジョウ4倍体性集団丹後型として報告した[1]。
中島ほか (2012)により「タンゴスジシマドジョウ」という和名が提唱された。
Nakajima (2016)が本種を"Cobitis takenoi"として新種記載を行った[2]。
オオシマドジョウとタンゴスジシマドジョウの中間型も知られているが、両種は遺伝子的区別出来、中間型はタンゴスジシマドジョウである。
人間との関係[編集]
2014年に京都水族館にて人工授精を用いた繁殖が成功している[3]。
2021年から環境省と京都水族館がタンゴスジシマドジョウの人工繁殖を目指す計画が計られた[4]
当初が400匹の内1匹しか生育出来なかったが、現在では2000匹の生育が出来る様になっている。
出典[編集]
- ↑ 竹野誠人、柏木祥平「京都府丹後地方から得られたシマドジョウ属の新たな4 倍体性集団」、『魚類学雑誌』第57巻第2号、2010年、 105-112頁、 。
- ↑ Jun, Nakajima (2016). “Cobitis takenoi sp. n. (Cypriniformes, Cobitidae): a new spined loach from Honshu Island, Japan”. Zookeys 568: 119-128. .
- ↑ “希少ドジョウ繁殖、京都水族館 国内で初成功”. www.nikkei.com. (2014年6月6日) 2024年5月25日閲覧。
- ↑ “『幻のドジョウ』どう守る?「人工授精で繁殖」「水族館に展示」..."存在を知ってもらうことが重要"と語るドジョウ愛に満ちた研究者”. www.mbs.jp. (2023年4月17日) 2024年5月25日閲覧。