ソフトウェア・ツール

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ソフトウェア・ツールとは、unix に代表されるリアルタイムかつマルチプロセスのオペレーティング・システム上の、いわゆる「CUI」(文字ベースのユーザー・インタフェース)環境における、おもにテキスト処理用のアプリケーション全般をいう。Macintosh の普及以降は GUI が全盛でありCUI離れの傾向があるが、根強いユーザも存在する。

概要[編集]

たとえばcatentabdetabがある。cat は複数のファイルを読みこんで、その内容を標準出力に吐く。entabは行頭の空白部を数えてタブコードに置換し、detab は行頭の空白部のタブコードを半角空白に置換する。unix には「パイプ」という機能があり、一方のアプリケーション・プログラムの標準出力を異なるアプリの標準入力とする機能があり、いろいろと便利である。日本語処理における日本語の辞書順整列では、辞書テキストに整列キーを付け加えて、それを sort を経由して行頭の整列キーをはぐるといった形で活用された。

「標準入出力」という概念はJavaにも継承されていて、もちろんツールとしても使える[1]

参考文献[編集]

  • Brian W. Kernighan・P. J. Plauger 『Software Tools』。邦訳は『ソフトウェア作法』木村泉訳(共立出版、1981)。なお、「Brian W. Kernighan」は「C言語」の聖典と呼ばれる『プログラミング言語C』の著者「K&R」の一人である。

脚注[編集]

  1. 世の中にはgeol(これで「ジェイル」と読む。「牢獄」「監獄」の意)という技法があり、「bash のふりをする」という mimic というコマンドインタプリタがあったりする。これは、Java にはネイティブコンパイラがないため、いちいち「java」と打たないといけないという不自由さを解消するものである。いわゆるクラッカー対策としてそれっぽい裏口ポートを開けておいて、そこからアクセスすると「牢獄にご案内」となり、mimic の餌食になるという悪辣な手法がある。このとき、mimicと入力すると、“It's me!”と返される。
    「このためだけにunixのコマンドをJavaで実装した」というバカもいる。