セリエA

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サッカーボール.jpg セリエA
イタリア
大陸連盟 欧州
開幕年 1929/30
チーム数 20チーム
レベル 1部リーグ
下位リーグ セリエB
オープン杯 コッパ・イタリア
国際大会 UEFAチャンピオンズリーグ
2021/22年優勝 ミラン
最多優勝 ユヴェントス(34回)
今年度 2022/23

セリエAイタリアサッカーリーグにおける1部リーグ。

リーグにおける構図[編集]

1950年代から1990年代前半まで、セリエAでは「三階建て」構造と呼ばれる、ユヴェントスミランインテルのビッグ3に加え、ジェノアローマフィオレンティーナラツィオナポリサンプドリアトリノボローニャなどの中堅名門クラブ、次いでプロヴィンチャという構図が基本的であった。

三階建て」構造では、プロヴィンチャは主力選手をビッグクラブに放出して得た移籍金でクラブを運営し、ビッグクラブはプロヴィンチャの主力選手を補強して戦力を上げる。また、ビッグクラブでは余剰戦力をプロヴィンチャに放出することで無駄な人件費を削減、プロヴィンチャは有力選手を獲得して戦力を維持できるといった恩恵があった。

イタリアの地域事情や歴史的背景から、ユヴェントス、ミラン、インテルは北部のプロヴィンチャと結びつきが強く、ローマやラツィオは中南部のプロヴィンチャとの結びつきが強い。また、北部のクラブと中南部のクラブ同士での選手の移籍も活発に行われており、「三階建て」構造によって、セリエAは成り立っていたともいえる。

ただし、フィオレンティーナに関しては北部・中南部のクラブ共に結びつきが強いが、ユヴェントスへの移籍は「禁断の移籍」と呼ばれており、両クラブ間で移籍をした選手は、サポーターからのブーイングが飛ぶことが恒例となっている。かつてロベルト・バッジョがフィオレンティーナからユヴェントスへ移籍した際には、フィレンツェで暴徒と化したサポーターが街に溢れ暴動にまで発展した。

セブン・シスターズ(〜2000年代初頭まで)[編集]

1990年代中盤より、衛星有料放送の普及によるサッカーのビジネス化、ボスマン判決による外国人選手獲得の自由化などカルチョの国際化が進む中で急激な変化が起き、ボローニャやナポリ、トリノ、ジェノアなどの名門が降格の憂き目にあった。中堅クラスのクラブは成長に成功したグループ(フィオレンティーナ、ローマ、ラツィオ、パルマなど)と没落するグループ(ジェノア、ボローニャ、ナポリ、トリノなど)に大別され、「三階建て」の構図は崩壊した。

こうした中で台頭したのがセブン・シスターズ(Seven Sisters、ビッグ7とも)と呼ばれるビッグクラブグループである。すなわち、

新興勢力であるフィオレンティーナ、パルマ、ラツィオは、カルチョビジネスの拡大バブルに伴い、大型補強を行ない、スクデット争いに加わった。

フィオレンティーナは映画製作者のマリオ(任1989-1993)と子ヴィットリオ・チェッキ・ゴーリ(任1993-2002)、ラツィオは食品メーカー大手チリオセルジョ・クラニョッティ(任1992-2003)、パルマは食品メーカー大手パルマラットカリスト・タンツィの下で莫大な資金を投入し、1999-2000シーズンは上位1-7位までをセブン・シスターズが占めた。セブン・シスターズは国内のみならず、ヨーロッパにおいても華々しい躍進を遂げた。

サッカーバブルが崩壊し、過剰な投資と放漫財政の破綻が明らかになると、従来のビッグ3を除くクラブは経営難にあえぐこととなり、セブン・シスターズの構図は崩壊する。フィオレンティーナはチェッキ・ゴーリによる主力選手の売却などを経て2002年に破産した。ラツィオもクラニョッティによる無謀なチリオの経営が破綻したために破産寸前に追い込まれ、パルマも2003年、パルマラットの粉飾決算事件を機に不良債権を抱えてしまった。ローマも例外ではなく、センシ会長の下で巨額の負債を抱えることとなった。

フィオレンティーナ、ラツィオ、ローマ、パルマなど名門クラブは多額の負債を抱え、主力選手放出を余儀なくされ、クラブの再建に取り組むことになる。フィオレンティーナは2002年の破産によるクラブ消滅後、若手主体のチーム作り、中長期目標に基づく優勝を目指すなど、全体的に再建の途中といえる。

カルチョ・スキャンダル以降[編集]

イタリア全土を襲ったカルチョ・スキャンダル以降は、ユヴェントスが放出した選手を獲得し、チーム力を増したインテルがセリエAの盟主に長らく君臨するようになった。この背景にはイタリアのクラブの経営事情がある。イタリアではスタジアムを保持していないクラブがほとんどであり、放映権やチケット収入の少なさが、時のリーマンショックと相まって会長、オーナーの経済状況を圧迫し、引いてはクラブ経営を圧迫するようになった(イタリアのクラブ、特に強豪はその資金源の多くが会長、オーナーの個人資産である)。このため、各クラブが大型補強に乗り出せない状況に陥り、戦力の動きが乏しくなり、結果として上位陣の成績はこう着状態となっていった。こうした中、ユヴェントス、インテルはクラブ保有の新スタジアムの建設、ミランはサンシーロの買収を計画し、クラブの経営健全化の方針を打ち出している(経営健全化のための緊縮路線に向かう動きの中でのカルチョ・スキャンダルはまさに最悪のタイミングで発覚した事件とも言える。特にユヴェントスはカルチョ・スキャンダルで失った戦力の穴埋めを長期間行えなかった)。

近年は経営再建に成功したナポリ、サンプドリア、ジェノア、フィオレンティーナ、ラツィオなどの古豪に加え新興勢力パレルモ、ウディネーゼが躍進を見せ、以前の三階建て構造が復活しつつある。2010-11シーズン、ミランは上記の状況を打破すべくイブラヒモビッチ、ロビーニョ、カッサーノなど大物選手を獲得。この補強が効を奏し7季ぶりにスクデットを獲得。2011-12シーズンには自前の新スタジアムを手に入れたユヴェントスが収入予想を大幅に上方修正し、選手獲得の経済力を取り戻した。ローマはオーナー、監督を一新し、大幅なチームの改革を進めている。結果こう着状態を脱し以前のような混戦の様相を呈するようになった。

2022/23年のチーム[編集]

優勝チーム[編集]

過去の優勝チーム[編集]


関連ページ[編集]