ズームドルフ事件

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ズームドルフ事件』は、1914年にアメリカの推理作家メルヴィル・デイヴィスン・ポーストが発表した短編推理小説である。名探偵の「アブナー伯父」が登場する。

吉田誠一による古い翻訳版では『ドゥームドーフ殺人事件』という邦題になっている。(短編集『アンクル・アブナーの叡知』所収)

概要[編集]

収斂火災をトリックに用いた最古のミステリ作品として紹介されることが多い。(が、実際にはM・マグダネル・ボドキン『代理殺人』(1898年)という更に古い例がある。)

中盤では、犯人ではない人物が次々と[1]嘘の自白を始めるというヒネった展開がある。こうした「嘘の自白合戦」は、のちの時代のパズラーでよく見られる構成だが、[2]その先駆的作品といえるかもしれない。

補足[編集]

  1. といっても二人だが。
  2. 例えば、クリスチアナ・ブランドの『自宅にて急逝』『疑惑の霧』『はなれわざ』、アントニイ・バークリー『第二の銃声』、ミッシェル・ルブランの『殺人四重奏』など。