ストーブ
ストーブとは、暖房や調理などの熱源として用いられる燃焼器などをいう。
概要[編集]
暖房用としては石油ストーブ(灯油を使う。アラジンのブルーフレームなどが知られる)、石油ファンヒーター、ガスストーブ、ガスファンヒーター、コークスを用いる鋳鉄製のダルマストーブ、最近はファンヒーターに置きかえられつつある電気ストーブなどがある。石油ストーブやダルマストーブは湯沸かしなどにも使う。
山用の調理器具としてはボンベ式のガスストーブ、灯油ストーブ(プリムスなど)、ガソリンストーブ(ピークIなど)、アルコールストーブなど各種あり、カセットコンロなども含む。ガスとしてはメタン<エタン<プロパン<ブタンの順で沸点が高いので、寒冷地ではボンベ中のガスの分子量は小さいものを使いがちである。
人間生活との関わり・利用[編集]
暖房用[編集]
戦後の復興期ごろだとダルマストーブを薪ストーブとして使ったり、コークスを使ったり豆炭を使ったりしていて、木造校舎の教室の窓際に煙突のついたダルマストーブというのは冬の風物詩であった。昭和の時代にはスキー場などでは煙突つきの石油ストーブをガンガン焚いていた。ただし建物の断熱性が上がるとさほど火力も必要がなくなったせいか、上にファンがついていて下向きに送風するタイプが増えてきた。
調理用[編集]
まだ山用のストーブが効果だった時代は、エタノールをゲル化剤で固めた固形燃料(ケイネン)が一般的であった。現在でも旅館の宴席に出てくる一人用の鍋には小型のケイネンが用いられることがあるらしい。山用ではおそらく灯油を使ったものが初期に登場したが、ポンプアップしてからさらにプレヒートしてから着火するなど面倒臭さもあった。のちにプレヒート不要のガソリンストーブが登場し、アルコールバーナーを経て現在主流であると思われるボンベ式のガスになった。普通のカセットコンロはコンパクトではないうえに零下だと着火してくれなかったりするが、人数が多いときは便利である。