ストラテラ

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ストラテラとは、アトモキセチンを主成分とする選択的ノルアドレナリン再取り込み阻害剤である。ADHDにおける注意欠陥や多動性を緩和させるために使用される。なお、後発医薬品も販売されている。

概要[編集]

日本におけるADHD治療薬としてはコンサータに次ぐものであり、2012年に成人のADHDに対しても適用となったものである。ノルアドレナリントランスポーターにおけるノルアドレナリンの再取り込みを阻害することで神経伝達物質の濃度を上昇させ、薬効を発揮するといわれている。抗うつ剤として使用されるセロトニン・ノルアドレナリン再取り込み阻害薬と違ってセロトニンの再取り込みは行わないため、それらに比べて副作用は少ないともいわれている。

コンサータとは効き方が大きく異なっており、効果が発揮するまで2週間の服用、安定して作用するまでさらに4週間以上飲み続ける必要があるなど、非常に長いスパンで取り組む必要がある。一方、副作用は飲んですぐに発現することもある。そのため、副作用ばかりが目立って効果が実感しにくいため、患者側の判断で勝手に服薬を中断してしまったりするケースも多いと聞く。

副作用[編集]

多くあらわれる副作用として、めまいや吐き気、頭痛などの精神薬にありがちな副作用は大体現れる。また、コンサータ同様に食欲減退が現れることもある。

また、特異な副作用として自殺企図や他害行為の上昇も報告されており、経過観察や定期的なケアは必須とされている。

なお、肝臓で代謝されるため、継続的な血液検査も必要とされている。

関連項目[編集]