スケートボード

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スケートボード(英:Skateboard)は長さ70~110センチメートル、幅7.5~8.25インチの厚板に、前後それぞれ二つの車輪をつけて人が乗る運動用具である。

起源[編集]

1940年代にアメリカ西海岸で木の板に鉄の車輪をつけ滑る遊びが起源と言われる。車輪の材質はゴム、鉄、プラスチック、粘土などが使われた。1950年代に木製の板にゴム製の車輪がついた「ローラーサーフィン」が開発された。1980年から1990年代にかけ世界中に広まった。

板の種類[編集]

競技やトリック主体のストリートと移動用専門のクルーザー。なお似たようなものとしてサーフスケートがある。その他、クルーザーを軽量化したペニーがある。

年齢層[編集]

10代のお子様が明らかに多い。オリンピックの影響もある。その他は20台~40代と幅広く、まれに60代と80代がいた。高齢者スケートボーダーも参照する事。

乗り方の種類[編集]

街中の障害物を利用してランする「ストリート」。湾曲したお椀のようなコースを走ってトリックを競う「バーティカルスタイル」。主として移動のために利用する「クルーザー」。平地での様々なトリックを競う「フリースタイル」がある。その他にも「ダウンヒル」「スラローム」「ロングボード」などがある[1]

基本的なデッキへの足の乗せ方として、左足を前に置くレギュラースタンスと右足を前に置くグーフィースタンスがある。

オリンピック[編集]

オリンピックで行われる種目は「ストリート」と「パーク」の2つである。それぞれ男女別に行われる。 第1回競技は2021年東京オリンピックで開催された。男子ストリートでは、世界ランキング2位の堀米雄斗が金メダルを獲得した。

2024年パリオリンピックの出場予定者は以下の通り。

男子ストリート 堀米雄斗 白井空良 小野寺吟雲

男子パーク 永井悠路

女子ストリート 吉沢恋 中山楓奈 赤間凛音

女子パーク 開心那 草木ひなの 四十住さくら

このうちメダル獲得は吉沢と堀米が金メダル。赤間と開が銀メダルを獲得している。

器具のパーツ[編集]

  • デッキ(Deck) - 乗る場所の板である。カナディアンメープル(ベニア木材)を使用した、7枚のベニアシートが貼り合わされた板である。
  • トラック(Truck) - デッキとウィールを繋ぐ金属製の2つ1組のギアである。
  • ウィール(Wheel) - 滑るための車輪である。
  • アクスル(Axle) - ウィールを通すための軸である。
  • ワッシャー(Washer)- アクスルに通す円形状の部品。
  • アクスルナット(Axle nut) - ウィールとトラックを固定するためのナットである。
  • ライザーパッド(Riser pad) - トラックとデッキの間に挟むスペーサーである。
  • ノーズ(Nose) - デッキの進行方向(前方)の端をいう。
  • テール(Tail)- デッキの進行方向の後ろ端をいう。

基本トリック[編集]

  • プッシュ - デッキに片足を載せてもう片方の足で地面をけり進むテクニックをいう。
  • ブレーキング - デッキから片方の足を地べたにおろして摩擦の力で止まる。
  • ランプッシュ - デッキを手に持って駆け出して頃合いを見計らって飛び乗るというテクニック。
  • ターン - デッキに乗ったまま左右に曲がる。
  • チックタック - 体重をジグザグにかけつつ前に進むテクニック。
  • エンドオーバー - テールとノーズを使い、交互に180度のスピンを利かせながら進む。
  • エンドウォーク - テールとノーズを使うのは同じ、ここでは歩くように使うのがポイントである。
  • スピン - ウィールを片側だけ駆使して回転する。
  • マニュアル - ウィール片方上げ走行。使う先は左右どちらでもご自由に。
  • ボンレス - デッキを掴んで一旦地面に降りてからジャンプしてデッキに乗る。

特殊トリック[編集]

参考サイト[編集]

参考文献[編集]

  • 『はじめてのスケートボード』2019年7月20日発行 監修 株式会社H,L.N.A 技術協力 荒畑”145”潤一 成美堂出版 16,17頁

脚注[編集]