シン・イメージング

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シン・イメージング(英:Shin Imaging)とは、クロスインダストリー分野での超スマート社会で利用される”移動性”、”携帯性”、”機動性”を備えた最新のイメージング技術を意味する言葉として創作した造語である[1][2]。最”新”技術でありながら、本来あるべき”真”の姿を指すものとして、”シン”を接頭語として、”シン・イメージング”とされたもの。


シン・イメージング(英:Shin Imaging)は、キヤノンITソリューションズ共想共創フォーラム2022年10月にて講演の最新の自動化・無人化DXで利用されるシン・イメージング技術の紹介(講演者:稲山一幸で使用したのが初出典となる。漢字の”新”表記では、画像センシング展2022年6月講演の「エンジニアリングDXを支える、新イメージセンシングと処理技術(講演者:稲山一幸)」にて、「新イメージセンシング」として同内容を講演[3]


シン・イメージング対応デバイスについて、国内では、HMS社(福岡)シン・イメージング対応製品「SiNGRAY StereoPRO」をリリース。1台のカメラに3つのセンサー及び、AIプロセッサを搭載し、自己位置推定及び、AIプロセッシング可能なデバイス。シン・イメージング対応デバイスとして紹介されている[4]


イメージング(英:Imaging)とは、試料の情報を様々な方法で測定して画像化・視覚化するものである。主にレンズやイメージセ ンサーなどのイメージセンシング技術及と画像処理や画像認識などソフトウェア技術により構成される。同様の用語として、マシンビジョン(英:Machine Vision)があるが、マシンビジョンに対しては、その構成要素であり、同意として扱われることもある。コンピュータビジョンの応用で、産業(特に製造業)における自動検査、プロセス制御、ロボットのガイドなどに使われるものを指すため、同意の用語として扱われることがある。ベルトコンベア上に搬送される物体の個数を数えるとか、シリアル番号を読み取るとか、外観に傷がないか調べるなどの極めて限定されたタスクを実行する。そのため、既存の技術では、産業(主に製造業)における外観検査での利用が多く、ベルトコンベア上を流れる製品を安定撮影する構成として、固定焦点のカメラを固定で設置し、外光を遮断した状態で固定の照明条件で撮影する。


これからの超スマート社会で利用されるイメージング技術は、産業(主に製造業)から非産業での利用も視野に、より人の”眼”の代替となる技術として、固定された状態での使用から移動や駆動する状態での利用が必要であるためモバイル性(”移動性”、”携帯性”、”機動性”をもち)、より汎用的に利用できる仕組みが必要で、その仕組みを備えたイメージング技術を「シン・イメージング」と名付けている。


「シン・イメージング」は、次の3つの項目を有するものとしている。

  1. 撮像デバイスは、複数のセンサー及び、画像処理プロセッサを搭載したスマートカメラ構成であること。
  2. 画像処理技術は、自己位置推定技術及び2D/3D/広域波長での画像処理技術を有していること。
  3. システム構成は、エッジ型(現場設置の撮像デバイスや現場設置PCやコントローラで動作するもの)とクラウド型(インターネットのサーバー上で動作する構造のもの、SaaS型サービス)にて協働可能な構成であること。

民生品のデジタルカメラを含め、産業用カメラ、監視カメラなど一般的に撮像デバイスは、1台のカメラに1つのセンサーが搭載されており画像処理システムでは、認識、分類、測長などの目的に対し、後段の画像処理を駆使して実現する。より人の”眼(目視・視認)”の代替化に向けては、センシングで得られるものは、できるだけセンシングで得ることが望ましく、「シン・イメージング」としては、同一視野をもつ1台のカメラ内に複数のセンサーを搭載するものを、あるべき”真”の姿と考え、複数のセンサーを搭載していること、さらに、センシングで得たデータに対して、より高速でより安定した処理を行うため、カメラ内に画像処理用プロセッサを搭載したスマートカメラの構成としている。


具体的には、現場に固定設置した状態だけではなく、ロボットアームやAGVやドローンなどの移動や駆動が可能なロボットに搭載するため、カメラの位置と視野を認識する自己位置推定を行うVisualSLAM技術をもち、同一視野内の対象に対して、2D・3D・波長に対して画像処理を行うためのAI画像認識、分類、測長計測など画像処理用プロセッサを備えた構成としている。それにより、カメラ視線位置と方向を認識しながら、リアルタイムに画像処理を実行できるものとしている。さらに、撮像センシングした画像データに対して、よりリッチな処理を必要とする場合に、エッジ処理の他、豊富なストレージを備えたクラウド処理と共に協働で利用可能な構成が、より柔軟に、超スマート社会に向けたイメージング技術の役割として必要な構成としている。

出典:引用[編集]

  1. シン・イメージング”. キヤノンITソリューションズ株式会社. 2022年10月7日確認。
  2. iPROS「シン・イメージング」紹介告知”. iPROS社(BtoBデータベースサイト). 2022年9月14日確認。
  3. 画像センシング展2022”. アドコムメディア株式会社. 2022年6月8日確認。
  4. シン・イメージング対応製品”. HMS株式会社. 2022年10月21日確認。