シネマスコープ
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シネマスコープ(英:CinemaScope)はフランスで発明され、アメリカ合衆国で実用化された大型映画の撮影・映写方式、およびそれに由来する映像形式の呼称である。略称はシネスコ。シネマスコープは、元は20世紀フォックスの商標名である。1953年から1967年ころまで使用された。
概要[編集]
初期のスタンダードサイズはフィルムのアスペクト比(縦横比)が1.375:1または1.33:1の横長で、これを更に横2倍に映し出す歪像レンズ(アナモフィック・レンズ)によって「1:2.35」の画面に戻し、1秒当たり24コマ(24fps)で上映される。
初期の作品[編集]
1929年にフランスで天文学者・光学技術のアンリ・クレティアン(Henri Chrétien)によりシネマスコープは発明された。20世紀フォックスはその権利を買い、ポシュロム社に開発させ、実用化した。1953年、アメリカで「シネマスコープ」が発表され、20世紀フォックスが『聖衣』(1953年)をシネマスコープの第1作とした。初期型としてアスペクト比は「1:2.55」であった。シネマスコープ初期の傑作と言われる『恋の手ほどき』(1958年/米)ではアスペクト比は「1:2.35」となっている。
その後[編集]
フィルム時代が終わり、デジタル上映の時代になると、映像データの形式も様々に変化した。DCI(Digital Cinema Initiatives)の規定するプロジェクター解像度は2048×1080(2K)、もしくは4096×2160(4K)におおむね統一され、旧来のシネマスコープと同様のSCOPE(2.39:1)サイズ、FLAT(1.85:1)サイズが主流となっている。
登録商標[編集]
- 商標名:CINEMASCOPE・シネマスコープ、シネマ
- 権利者:トゥエンティース センチュリー フォックス フィルム コーポレーション(米国)
- 登録番号:第4428908号
- 出願日:平成11年(1999年)11月 11日
- 登録日:平成12年(2000年)10月 27日
- 指定商品又は指定役務:9