サッパン・スックーン
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サッパン・スックーン[1](Zapam-sucún[2])は、アルゼンチン及びボリビアに伝わる妖怪[1]。
美しい顔立ちの[3]全裸の女性のような姿をしている。肌は小麦色だが掌だけ白い。長い髪と黒い瞳を持つ。おっぱいは異様に巨大で、歩くたびに 「サッパン……スックーン」という音を立てるのが命名の由来[4]。
主に農村地域に出没する。女性たちが畑で働いているあいだ、子供たちと遊んだり、時には母乳を与えて世話をする。なお、ビクーニャを殺すとその家の子供を連れ去り返してくれないので、男性たちは間違ってビクーニャを殺さないよう細心の注意を払う[2]。イナゴマメの守護者でもあり、この木を切った者は子供を連れ去られる[3]。
サッパン・スックーンはやさしい妖怪とみなされることが多いが、邪悪で口汚い男たちに復讐心を燃やし、彼らを誘惑しておっぱいで窒息死させるという証言もある[3]。地域によっては、巨大な姿のサッパン・スックーンが畑仕事を勝手に休んだ男性を何人もおっぱいで捕え、どこかに連れ去ったという伝承もある[2]。
出典[編集]
- ↑ a b サナルディ, サナルディ 2019, p. 38.
- ↑ a b c Zanardi, Zanardi 2019, p. 38-39.
- ↑ a b c Kaplan, Buscaglia 2023, p. 63.
- ↑ サナルディ, サナルディ 2019, p. 39.
参考文献[編集]
- ホセ・サナルディ(著)、セーサル・サナルディ(イラスト) 『南米妖怪図鑑』 ロクリン社、2019年7月19日。ISBN 978-4-907542-73-3。
- José Zanardi(Textos)、César Zanardi(Illustraciones) 『Enciclopedia de Yokais Sudamericanos』 Rokurin-sha、2024年3月13日(スペイン語)。ASIN: B0CXD6GPRC。
- Martina Kaplan、Mariano Buscaglia 『Bestiario nacional: Criaturas del imaginario argentino』 Biblioteca Nacional Mariano Moreno、Recoleta, Buenos Aires、2023年(スペイン語)。ISBN 978-987-728-171-2。