コンシェルジュ

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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コンシェルジュとは、ホテルにおいて、観光案内やチケットの手配などを担当する接客係のことである。

語源[編集]

"concierge"はフランス語で「(建物・アパルトマンなどの)管理人、門衛、門番」または「(ホテルの)コンシェルジュ、接客係」という意味がある名詞。男性形か女性形かの区別はなく、性別は冠詞で区別する。

concierge はフランス語であるが、古くは「cumcerge」という形で文献に現れる(1195年)。これをさらに遡ると、おそらく俗ラテンの「conservius」に由来し、後者は「servus」(奴隷のように)から派生した語であろう(フランス語辞典『le Petit Robert』の "concierge" の項を参照)。

「コンシェルジ」と表記されることもあるが、フランス語の発音に近い表記は「コンシエルジュ」である[1]。難解であり、慣れないと混乱することもある。TVドラマ版『HOTEL』では発音について、宿泊客がコンシェルジェの職名について訛った発音で「コンシェルゼ」と紹介し、この役職にあるホテルマンから正確な発音に訂正されてさらに間違えるという繰り返すギャグシーンが放送されたこともある。

余談だが、フランス語の"concierge"という名詞には、先述したような「門番」の意味から派生して「(管理人のように)おしゃべりな人、詮索好きな人」という意味もあり、これは口語を中心に使われる。

脚注[編集]

  1. フランス語では原則として語末の"e"は発音しないからである。気になる君はこちらからネイティブの発音を聞いてみよう。他にも、例えば部屋を意味する"chambre"も「シャーンブル」であり「シャーンブレ」とは読まない。