ゲネプロとは、上演前に本舞台で行われる通し稽古をいう。まれに観客が入ることもある。
怖ろしいことに、「能」のひとつである「大山能」においてはゲネプロが、ない。奉納のための楽なので、各流派の方々が集まってくるのでが、それぞれの能方が「口唱(くちずさみ)」といって楽器も持たずに音合わせをして、本番では一発勝負のジャムセッションである。まさか能がジャズだとは思ってもいなかったが、かれこれ鎌倉時代からやっているので鳥肌が立つようなセッションである。