日本におけるCOVID-19確定診断のためのPCR検査論争春の陣
(ケンサーズから転送)
ナビゲーションに移動
検索に移動
日本におけるCOVID-19確定診断のためのPCR検査論争春の陣は、日本におけるCOVID-19の爆発的流行(パンデミック)に際し、PCR検査の実施数に関する是非が、各種メディアで論じられ、SNS等で論争に発展している状況のこと。感染症対策専門家や報道関係者、多くの一般人が検査シーヤ派と検査スンナ派に分かれ、激しい論争が生じた。
主張と論者[編集]
検査スンナ派[編集]
検査スンナ派は、無計画な検査対象・件数の拡大を行わず、厳しいスクリーニング基準を設けたうえで、必要最小限の確定診断・濃厚接触者の発症前診断のための検査のみを実施するべきだと主張する勢力。日本国政府・行政は、基本的にこちらの立場を採っている。
検査スンナ派の主張する、PCR検査のデメリットは、以下のようである。
- PCR検査実施のための検体採取は、鼻から綿棒を奥深く突っ込んで採取する、咽喉拭い液を利用するが、この採取には被験者に一定の苦痛がある。被験者の抵抗、また苦痛を抑えるための採取実施者の手加減などにより、十分な検体採取ができるとは限らない。
- SARS-CoV-2(COVID-19の原因となるウイルス、いわゆる新型コロナウイルス)は感染初期に肺で増殖するという説があり、それが正しければ、感染初期患者に咽頭拭い液によるPCR検査は意味を為さない。
- 日本ではCTスキャナが諸外国に比べ多く設置されており、肺炎様症状の出た患者にあっては、CT検査によって一定程度のスクリーニングが可能である。PCR検査は、それを行ったうえで、COVID-19感染の確定診断を下すための補助的検査に過ぎない。
- そもそもSARS-CoV-2感染者に対する根本的治療方法は存在せず、対症療法に頼るのみである。そのような状態で、患者が「COVID-19陽性」であるかどうかは、せいぜい隔離有無を判断する材料程度にしかならない。全国民が「不要不急の外出自粛」を行う前提では、全国民が自己を隔離した状態にあり、感染疑い者に広く検査を実施することによる隔離効果向上があるとは思えない。
インターネット上では、検査スンナ派が検査シーヤ派を、ランサーズをもじったケンサーズと呼称し、煽る光景が見られたり見られなかったりする。
検査シーヤ派[編集]
検査シーヤ派は、PCR検査の対象・件数を拡大し、感染者の早期発見・早期隔離を確実に実施することで、ウイルスの封じ込め・コントロールを行うことが終息に必要不可欠であると主張する勢力。各種報道機関等で聞かれる立場である。
検査シーヤ派の主張する、PCR検査のメリットは、以下のようである。
- 日本の行うPCR検査対象者はあまりにも狭い範囲である。「37度以上の高熱が4日以上」「感染者との濃厚接触歴あり」「医師が必要であると判断」…など、検査を受けるに当たっては多くの関門がある。これでは感染初期の患者を洗い出すことは絶望的だと言わざるを得ない。
- SARS-CoV-2(COVID-19の原因となるウイルス、いわゆる新型コロナウイルス)は、今までに人類の経験したことの無い新種のウイルスである以上、すべての国民が抗体を持たず感染する可能性があり、また重症化することでの死亡者もいる。ワクチン等、このウイルスに打ち克つ手段を見つけるまでは、患者を早期発見・確実に隔離し、ウイルスを市中に漏らさないことが、人命を守る絶対条件である。
- 日本におけるPCR検査件数は、諸外国に比べて異様に少ない。これでは感染しているのに医療介入が無い「隠れ感染者」が市中にどのくらい居るのか把握できず、無自覚のまま日常生活を継続することによる、感染拡大を防止することが出来ない。また、市民にとって不安の種である。
- お隣韓国に目を向けると、「ドライブスルー方式」と呼ばれる大量検査によって、感染者を特定・隔離、および感染者の濃厚接触者を洗い出し、ウイルスの抑え込みに成功している。このような成功事例に目を向けず、検査対象を絞り続けるという方針は、政府による「感染者隠し」「数値実績の操作」「支持獲得のための終息実績作り」を疑わざるを得ない。
論争の終結[編集]
結局のところ、検査数を増やした方が良いのか、検査対象を絞った方が良いのか、という結論は、COVID-19のパンデミックが終息した後に分かる事だろう。しかし、その頃になれば、国民の大部分はこのような論争など忘れ、また芸能ゴシップ話などに花を咲かせている事だろう。