クリップボード
クリップボード(clipboard)とは、パソコンなどで、退避データを一時保存する領域。
概要[編集]
主にパソコン(スマートフォンやタブレットを含む)上でデータ処理作業を行なっている際に、一時的にデータ(テキストデータや画像データ)を保存しておく領域をいう。いわゆる「コピペ」(copy & past)の語源となった。嚆矢は1970年のXEROX Alto に採用されたものであるという。
「コピー&ペースト」のほか、「カット&ペースト」もある。通常は一つだけの場合が多いが、エディタなど(SPEなど)では複数あってスタックになっている場合もあった。
なお、テキストや画像などのほか、書式情報までコピーする場合もあり、「一度テキストエディタにコピペ(copy&past)してから、もう一度別のアプリケーションにコピペしないと、思ったような結果にならない」といった面倒臭さもある。
特徴[編集]
プログラミング言語Javaでは、クリップボード経由での「アプリケーション」間でデータのやりとりをすることが可能である。ただし、「クリップボード領域にコピーまたはカットによって複写(または移動)されたデータをどのタイミングで、変換するか? あるいはクリップボード内のデータをどうやって確認するか?」といったところが考えどころであり、GUIによってタイミングを指定するなどの工夫が必要となる。サニタイザの実装においては使い勝手に影響するため、重要である。
なお、テキストの種類によっては unix で一般的なパイプよりも簡易である(狙った英文テキストをコピーして、形態素解析によって単語を抽出し、その訳語をアルファベット順または出現頻度順に表示するなど)が、こんどは表示ウィンドウの内容を別のアプリに貼りつけようとするとクリップボード内のデータがすっ飛ぶという厄介なことが起きたりする。
なお、Java によるクリップボードの内容を操作するコードはサニタイザの項に示されている。
その他[編集]
ソースコードを掲載するのが親切というものだが、Eclipse がないと「コピペしてそのまま実行する」ということができないため、かえって「余計なおせっかい」になりかねない(一度テキストエディタにコピペしてから適切な名前をつけて Javac することになりかねない)。順次整備してゆきたいと思う。