オオアリ属
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オオアリ属とは、ヤマアリ亜科のオオアリ族に含まれる1グループの事である。
概要[編集]
これまでに亜種まであわせると1500種以上が記載されており,世界の熱帯から亜寒帯まで広く分布する、アリの中で最も大きな属のひとつである。営巣場所は土中性のものから樹上性のものまで様々なものが見られる体長2.5 mmから20 mmを越すものまで様々なサイズの種を含む属だが、4 mm以上の中〜大型種が多く,地上徘徊性のものも多いため目につきやすい。触角は12節で,複眼が発達している。働きアリに単眼はない。働きアリは同種内でサイズの変異が大きく,小型と大型の個体を比較すると,形態が異なる場合が多い。特に大きさの差が著しい場合,大型のものを兵アリと呼ぶこともある。
分類問題[編集]
本属は地理的変異や個体変異[1]の幅が大きい種が多いにも関わらず、これらの研究がほとんどされていないので、分類は著しく混乱した状態にある。Emeryの目録 (1925) には1300以上の種・亜種・変種が掲げられているが,それらのほとんどは未整理のまま今に至っている。また多くの亜属が設定されている。特にColobopsis[2]は独立した属として扱われたり、オオアリ属の一亜属に含まれたりと混乱状態にあり、現在は一応属として独立している。現在日本では約20種が知られ,それらが6亜属に区分されている。
オオアリ属の亜属と種の一覧[編集]
- アメイロオオアリ亜属 Camponotus (Tanaemyrmex)
- アカヨツボシオオアリCamponotus albosparsus
- アメイロオオアリC. devestivus
- ケブカアメイロオオアリC. monju
- ミヤコオオアリC. friedae
- ユミセオオアリC. kaguya。
- オオアリ亜属 Camponotus (Camponotus)
- オキナワクロオオアリCamponotus sp.
- カラフトクロオオアリC. sachalinensis
- クロオオアリC. japonicus
- ケブカクロオアリC. yessensis
- ニシムネアカオオアリC. hemichlaena
- ムネアカオオアリC. obscuripes。
- ウメマツオオアリ亜属 Camponotus (Myrmamblys)
- イトウオオアリCamponotus itoi
- ウメマツオオアリC. vitiosus
- ウスキオオアリC. yambaru
- オガサワラオオアリC. ogasawarensis
- ダイトウオオアリC. daitoensis
- ナワヨツボシオオアリC. nawai
- ホソウメマツオオアリC. bishamon
- ヤマヨツボシオオアリC. yamaokai。
- クサオオアリ亜属Camponotus (Myrmentoma)
- ヒラズオオアリ属 Colobopsis … 属として独立したと判断して分類したが、ここでは一応記載しておく。