エクスムジカ

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エクスムジカは、季刊発行の音楽雑誌。2000年3月から2002年4月まで、プレ創刊号としての0号から6号までの計7巻が発行された。発行責任者は長木誠司、出版社はミュージックスケイプ

音楽芸術音楽之友社)の休刊を受け、日本で音楽学の学術研究雑誌が無くなってしまった事を憂い、季刊として発行される。現代音楽のほか民族音楽ナショナリズムと音楽など様々な音楽学の論文発表、また演奏会評や海外在住の音楽家による現地の音楽事情レポートなどが掲載された。紙質など装丁にも凝っていたが、しかし諸般の事情でわずか第6号にて休刊。季刊だったものが6ヶ月、7ヶ月に遅れ、最後の第6号はページ数も半減するという有様だった。その後はウェブサイト上で無料の記事掲載がしばらく続いたが、やがてそのサイトも閉鎖された。とは言え、若手・中堅の作曲家や音楽学者が中心となって現代音楽や音楽学研究、レポートの発表の場を持てたという意味では当時の音楽界の貴重な資料の一つであると言える。

号数 タイトル 発行年
No. 0 国歌・音楽 2000年 3月
No. 1 バッハから100×2.5 2000年 6月
No. 2 武満70徹 2000年 9月
No. 3 認知科学と音楽 2000年 12月
No. 4 カルチュラル・スタディーズの中の音楽 2001年 3月
No. 5 ヴェルディとイタリア・ナショナリズム もっとヴェルディ! 2001年 9月
No. 6 黛敏郎 2002年 4月