イマヌエル・ヴェリコフスキー
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イマヌエル・ヴェリコフスキー(ロシア語: Иммануил Великовский、1895年6月10日 - 1979年11月17日)はロシア出身のアメリカ人であり、古代史と天文学の相関関係を真面目に調査研究した奇特な学者。
概要[編集]
アメリカおよび日本でベストセラーになった『衝突する宇宙』(1950)にて、全世界の民話伝説を集めて民話伝説の中で発生している共通事項を整理し、結果として古代に地球が他の惑星(主に金星と火星)と極めて近くまで接近するなどの天変地異を経験したと主張するものである。
手法としてはトマ・ピケティの著書『21世紀の資本』と同様に、大量に資料を集めてその資料からある種の法則性を見いだすという点ではよく似ている。しかしトマ・ピケティが経済学という閉じた学問大系の中で法則性を発見したのに対して、イマヌエル・ヴェリコフスキーは考古学・民俗学と物理学・天文学という複数の学問大系にまたがって法則性を発見したため、疑似科学とのレッテルを貼られてしまう。白亜の塔に生息する輩の器の小ささを示す典型的な事例とも言える。ただし『衝突する宇宙』の日本語版を発行したのは法政大学出版局で有り、日本の大学も捨てたものでは無いという良き事例でもある。
著作[編集]
- 衝突する宇宙
- 古代地球大異変