イタヤガイ
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イタヤガイ(板屋貝、Pecten albicans)は、イタヤガイ目イタヤガイ科の二枚貝。食用。平らな左の殻が板の屋根のようだ、というのが和名の由来。別名:ヒシャクガイ[1]。
分布[編集]
日本国内では北海道南部から九州。ほかに朝鮮半島、中国沿岸[2]。
形態[編集]
右の殻は左の殻よりも大きく、強く膨らむ。白色または黄白色。内側は白色、しばしば暗褐色の斑を持つ[2]。これに対し左の殻は扁平で赤褐色。殻長10センチ[3]。8 -10本の放射肋あり[1]。
100個の眼を持つ。雌雄同体である[3]。
生態[編集]
水深10 - 80メートルの砂底または砂泥底に生息[4]。平らな側を上に向けて海底の砂の上にいる。敵に襲われると殻の隙間(前後の端、腹縁部)から水を噴き出して逃げる[2]。
参考文献[編集]
- 『子どもと一緒に覚えたい 貝殻の名前』 秋山信彦, 吉川尚, 野口文隆(監修)、マイルスタッフ、2019年8月1日。ISBN 978-4-295-40336-4。
- R. T. アボット、S. P. ダンス 『世界海産貝類大図鑑』 渡部忠重, 奥谷喬司(監訳)、平凡社、1985年3月8日。ISBN 4-582-51811-7。
- 『決定版 生物大図鑑 貝類』 世界文化社、1986年7月1日。ISBN 4-418-86402-4。
- 奥谷喬司(編著) 『日本近海産貝類図鑑』 東海大学出版部、2017年1月30日、第二版。ISBN 978-4-486-01984-8。
出典[編集]
- ↑ a b 秋山et al 2019, p. 14-16.
- ↑ a b c 世界文化社 1986, p. 292-293.
- ↑ a b 奥谷 2017, p. 1196.
- ↑ アボット&ダンス 1985, p. 309.