わが女学生時代の罪
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『わが女学生時代の罪』(わがじょがくせいじたいのつみ)は、木々高太郎の推理小説。雑誌「宝石」の1949年3月~12月号に断続的に連載。発表当時のタイトルは『わが女学生時代の犯罪』で、後に改題された。
概要[編集]
お決まりの大心池先生が活躍する中編小説。木々高太郎の代表作のヒトツとして数えられる事もある。
本作品の主題は、男性交渉のない女性が、同性愛関係にある女性の体を経由して精虫を得ることによって、偶然の意図しない妊娠がありうるか、という点である。どれぐらい低い確率なのかは調べうる術も無いが、常識的に考えて先ず殆どない事例だと思われる。
モノホンの学者でもある木々高太郎らしく、作品途中には夢判断なども登場するが、結局推理には殆ど関係がない上に、最後の解決も大心池先生の鋭すぎる推理力によって一遍に解決して終わりである。純粋な推理ものとしては然程完成度が高くはないが、一種の変格モノとしてはまぁそこそこ面白いであろう。