よみもの:近鉄特急の格差について調べてみた

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近鉄は、格差特急を利用した特急ガチャが有名[要出典]。ということで、ここでは近鉄の格差について実際にゴマ人が調べてみた結果を記載する。

調べる範囲は観光特急ではない特急とする。
設備は全てレギュラー席で比較する。

結果[編集]

標準軌路線[編集]

ひのとり アーバンライナー (plus・next) 伊勢志摩ライナー Ace ACE ビスタEX サニーカー
追加料金 ¥200 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0 ¥0
座席 バックシェル リクライニング リクライニング リクライニング リクライニング リクライニング 簡易リクライニング
シートピッチ 1160mm 1050mm 1050mm 1050mm 1050mm 1000mm 980mm
バリアフリー設備
フリーWi-Fi
電源コンセント 2席に1つ 2席に1つ 2席に1つ
背面テーブル
インアームテーブル

狭軌路線[編集]

※ACE・Aceについては上記同様のため省略。かつて16000系と16010系はデッキを持たなかったが、廃車や更新改造で現存する全車がデッキ付きとなった。

さくらライナー 16000系 16010系
追加料金 ¥0 ¥0 ¥0
座席 リクライニング 簡易リクライニング リクライニング
シートピッチ 1050mm 935mm 935mm
バリアフリー設備
フリーWi-Fi
電源コンセント 2席に1つ
背面テーブル
インアームテーブル
表示方式 サボ サボ

他者による調べ[編集]

M72970調べ[編集]

機器類の観点から調査。現有車両の駆動方式はWNドライブで統一されているが、かつては吊り掛け駆動方式の特急車も複数存在した。

標準軌路線
ひのとり アーバンライナーplus アーバンライナーNext 伊勢志摩ライナー Ace ACE ビスタEX サニーカー
主電動機 全密閉式三相誘導電動機 直流直巻電動機 三相誘導電動機 三相誘導電動機 三相誘導電動機 三相誘導電動機 直流直巻電動機 直流直巻電動機
制御方式 VVVFインバータ制御(ハイブリッドSiC適用IGBT) 抵抗制御(電動カム軸式・手動直並列変換) VVVFインバータ制御(IGBT) VVVFインバータ制御(GTOサイリスタまたはハイブリッドSiC適用IGBT) VVVFインバータ制御(IGBT) VVVFインバータ制御(GTOサイリスタ) 抵抗制御(電動カム軸式・手動直並列変換) 抵抗制御(電動カム軸式・手動直並列変換)
主電動機出力 230または240kW 125kW 230kW 200kW 230kW 135kW 180kW 180kW
MT比 3M3Tまたは4M4T 全電動車 3M3T 4M2T 2M2Tまたは1M1T 全電動車 2M2T 2M2T
営業最高速度 130km/h 130km/h 130km/h 130km/h 130km/h 130km/h 120km/h 120km/h
回生ブレーキ ✕(発電のみ) ✕(発電のみ) ✕(発電のみ)
電気指令式ブレーキ ✕(電磁直通ブレーキ) ✕(電磁直通ブレーキ) ✕(電磁直通ブレーキ)
ボルスタレス台車 ✕(ダイレクトマウント台車) ✕(ダイレクトマウント台車) ✕(ダイレクトマウント台車)
狭軌路線
最高運転速度は110km/hで統一されているためここでは省略。かつては16000系に揺れ枕式の空気ばね台車を履いた車両が3編成在籍していたが、いずれも早々と近鉄を去り大井川の山の中へ旅立った。
さくらライナー 16000系 16010系 16400系 16600系
主電動機 直流直巻電動機 直流直巻電動機 直流直巻電動機 三相誘導電動機 三相誘導電動機
制御方式 抵抗制御(電動カム軸式・手動直並列変換) 抵抗制御(電動カム軸式・永久直列) 抵抗制御(電動カム軸式・永久直列) VVVFインバータ制御(IGBT) VVVFインバータ制御(IGBT)
主電動機出力 95kW 135kW 135kW 160kW 185kW
MT比 全電動車 1M1Tまたは2M2T 1M1T 1M1T 1M1T
回生ブレーキ ✕(発電のみ) ✕(発電のみ) ✕(発電のみ)
電気指令式ブレーキ ✕(電磁直通ブレーキ) ✕(電磁直通ブレーキ) ✕(電磁直通ブレーキ)
ボルスタレス台車 ✕(ダイレクトマウント台車) ✕(ダイレクトマウント台車) ✕(ダイレクトマウント台車)

まとめ[編集]

ビスタカー、サニーカー、16000系などはバリアフリー非対応・最高速度120km/h・設備も他の車両と比べて劣っているので今後十数年以内に置き換えられる可能性が高い。近鉄自身もサービス向上の一環として格差特急を早く減らしたいのだろう。逆にアーバンライナーplus以降の車両は今でも前照灯LED化や座席モケット更新などの小改造が行われていることから、当面の間は安泰かと思われるが、アーバンライナーplusとさくらライナーが直流直巻電動機かつ回生ブレーキを持たない抵抗制御の全電動車という、電力的に不経済な走行機器の仕様であることに一抹の不安を感じさせる。