のっぺらぼう

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のっぺらぼうとは、妖怪というより「お化け」である。

概要[編集]

目・鼻・口がなく、顔がのっぺりとしているところから命名されているらしい。廃寺などに出るともいい、「のっぺら坊」と書いても間違いではなかろう。紀国坂に出たともいう。カワウソが化けたともムジナが化けたともタヌキキツネ(狐狸)が化けたともいわれる。

人間生活との関わり・利用[編集]

人を驚かすだけで、とくに害はない。たまに気絶する者が出るが、日本では死者が出たという話は効かない。中国の類話では死んだという話はあるが、それは「のっぺらぼう」ではなかったという。
日本では街灯の普及により「のっぺらぼう」は絶滅の危機にあり、これを憂えた 平野威馬雄[注 1](フランス文学者、詩人)が『お化けを守る会』を結成して保護活動を行なった。

関連作品[編集]

  • 小泉八雲『貉』(『怪談』に収録)
  • 澁澤龍彦『東西不思議物語』

関連項目[編集]

脚注[編集]

  1. シャンソン歌手で料理愛好家の平野レミの実父。
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