てこの原理

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てこの原理(てこのげんり,英:Lever principle)は、物理学力のモーメントの応用として著名な原理。

概要[編集]

力点に力を加えると、支点(重心)を中心とした回転運動が生じるため、力を掛けていない作用点(加えた力がはたらくところ)が動く。

発見者[編集]

紀元前3世紀、アルキメデスは以前から知られていたテコの原理を定式化した。「力点×力点モーメントアーム=作用点×作用点モーメントアーム」という式を確立した。アルキメデスは「我に支点を与えよ。されば地球をも動かさん。」と言ったと伝えられる。

なお、体重60kgの人が受ける重カで、地球を1mm持ち上げるには、作用点を10^20[m]=約10000[光年]動かす必要がある。

てこの原理の応用[編集]

ペンチやくぎ抜き、穴あけパンチなどの道具は、それぞれに支点・力点・作用点があり、てこの原理を応用している。

その他[編集]

  • 仕事の観点から見ると、てこで動かすものと動かされるものの仕事の大きさは同じである。
  • 力のモーメントの概念は高校物理で学ぶが、小学校や中学校でもヤジロベエやてこを学ぶ。