たぬき・むじな事件
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たぬき・むじな事件とは、大正14年6月9日にたぬきとむじなの区別をめぐって起きた事件。
概要[編集]
猟師がむじなだと思って猟犬を使って仕留めた生き物がたぬきで、しかも禁猟日を過ぎていたので有罪となった。猟師はこれに不服を申し立て大審院に控訴した。
専門家に聞いてたぬきとむじなが同じものだとの確証を得て、猟師は有罪になったが、大審院長の横田秀雄博士は、「たぬきを仕留める前に穴に石を詰めてふさいだので、その時点で捕らえられたとみなす。たぬきが捕獲されたのは禁猟日前、禁猟日後のたぬきを仕留めたのはすでに手に入れた獲物の処分」との解釈で無罪になった。
参考文献[編集]
- 宮沢光顕 『狸の話』、1978年7月10日。