かりふぉるにあ丸沈没事故
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かりふぉるにあ丸沈没事故(かりふぉるにあまるちんぼつじこ)とは1970年2月9日に千葉県野島崎沖東方で発生した海難事故である。
概要[編集]
かりふぉるにあ丸は1965年に竣工した鉱石を運搬するばら積み貨物船で、1970年1月24日に60,157トンのカイザーペレットを積んでロサンゼルスを出港した。しかし同年2月9日22時30分ごろ(船内時間)、低気圧による荒天で荒れる太平洋を航行中、異常な大波によって航行不能に陥ってしまう。船から発信されたSOS信号を受信した複数の貨物船等が救助に向かい、最終的に24人の乗組員が助け出された。しかし船長と三等航海士1人が救助を拒んで退船を拒否し、沈みゆく船と運命を共にした。
この事故が最大のきっかけとなって当時の船員法に定められていた船長の最後退船義務が削除された。