お召し列車
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お召し列車とは天皇陛下・皇后・上皇・上皇后・国賓のために特別に運転される列車のことである。
概要[編集]
主に、JR(国鉄)で運転される列車を指すことが多い。他の皇族については御乗用列車の名称を使う。
明治5年の鉄道開業以来運転されており、歴史はとても長く、従来は特別な車両で運行される機会が多かった。
昨今では一般の車両を用いて運行される機会も増えている。
車両[編集]
専用車両で運転される際は東京総合車両センター所属のE655-1と尾久車両センター所属のE655系5両編成が使用される。
分割民営化前とその後しばらくは国鉄から継承された一号編成が使用されていた、国鉄時代は1号編成が全国各地に回送されて使用されていたが分割民営化後はJR東日本以外では自社の車両を使用しての運行が大半となった。(ただし1度唐津線で分割民営化後、一号編成で運転されたことはある)
運行[編集]
お召し列車に列車番号は設定されておらずダイヤグラム上も「お召し」である。[注 1]新幹線の場合は臨時列車と同じ番号が付くことはある。
お召し列車の運行には以下の3つの原則があるとされる。
- ほかの列車と並んで走ってはいけない
- 追い越されてはいけない
- 立体交差で他の列車が上を走っては行けない
お召し列車を担当する運転手は運転区間を管轄する運転手の中から特に選抜された運転手が行う。
警備・保安[編集]
テロ対策と警備上の観点から到着駅ではゴミ箱やコインロッカーの使用が禁止されたり、場合によっては入場制限が取られることがある。
また沿線にも多数の警察官[注 2]が配備され、運行する時間帯に線路に近づく人に対して職務質問やボディチェックが行われることがある。
しかし撮影は禁止されてなく、お召し列車を撮影する鉄道ファンも一定数いる。
以上の措置は列車の安全な運行を守るための措置のためもし関わる機会がある場合は応じることを願う。