UnderGarden chronicle
『UnderGarden chronicle』(アンダーガーデン クロニクル)は、2007年に公開されたRPGツクールXP製のロールプレイングゲームである。
内容[編集]
地下の一室において記憶を失った状態で目覚めた少女アシュリーを主人公とする短編のファンタジーRPGで、地下10階までからなるダンジョン「箱」を舞台とする。
戦闘はシンボルエンカウント方式によって発生し、参加できるキャラクターは2人までとなっており、特定の条件を満たして勝利するとボーナスを得ることができる。またアイテムの合成ができる妖精が登場し、合成を行うには素材のほかに「マナエナジー」が必要となる[1]。
制作背景[編集]
作者であるさふらんは、開発にあたって「世界観・雰囲気の徹底と、システムのストレスフリーを重視」したと述べており[2]、「ユーザが触った際に心地よく操作ができるよう、システム面でのストレスを徹底的に排除することを心がけ」たとしている[1]。
また苦労した点として「グラフィックとシステム構築」を挙げており、「換装システムの搭載を決めてからは、周辺のシステム作りとキャラクタグラフィックの用意に追われ、楽しいながらも大変」であったと述べている。なお当初はガンアクションゲームとして構想されていたという[1]。
評価[編集]
本作はコンテストパークWeb 2007 Summerにおいて、「謎解きの難易度や戦闘システムなど、基本がキッチリと押さえられている」と評価され金賞を受賞している。具体的には「プレイすればすぐにその世界観に引き込まれるような作りが印象的」、「プレイヤーと仲間になるキャラクターの登場や、導入に関しても違和感はなく、素直に受け入れられる」、「戦闘システムもリアルタイムとターン性がうまく融合している」、「音楽についてもかなり考えているのか、シーンごと、イベントごとにぴったりだと感じられた」、「バランス調整がしっかりとされているので、じつにサクサクとプレイを進めていける」と評されている[2]。
Vectorの「新着ソフトレビュー」では、「『謎の多い設定に美麗なグラフィック』『個性的なキャラクタとキャラクタ同士の友情の行方を描いたストーリー』『味方の装備を変更するとキャラクタグラフィックも変更する凝った演出』など、『UnderGarden chronicle』にはさまざまな魅力がある」とした上で、「最大の魅力は『ダンジョン』そのもの」とされており、「謎解きやパズルのバリエーションも豊富で、飽きずに楽しめるのもうれしい」と評されている[1]。
脚注[編集]
- ↑ a b c d UnderGarden chronicle - 新着ソフトレビュー Vector 2007年8月18日
- ↑ a b コンテストパーク 名誉の殿堂 UnderGarden chronicle - ウェイバックマシン(2009年8月4日アーカイブ分)
外部リンク[編集]
- YellowLine - ウェイバックマシン(2007年12月26日アーカイブ分) - 公式サイト