There She Is!!

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There She Is!!』(ゼア・シー・イズ / 떳다 그녀!! / 出た 彼女!)とは、韓国のアーティストWitches(위치스)の楽曲である。 このページでは韓国のSamBakZaが製作したFlashムービーも含めて述べる。

楽曲のThere She Is!![編集]

楽曲の方の『There She Is!!』は韓国のアーティストであるWitches(위치스)のスカミュージックである。 別れた彼女が戻ってきた時の感情が歌詞にあることから、日本で言えば恋愛ソングとか、そのあたりに分類される。

アーティストであるWitchesは2002年に活動を開始しており、後述するFlash作品に楽曲が使用されたことを考えると、少なくとも2002年~2003年の間に発表された楽曲である。
ただしWitchesの活動は確認できる範囲では2006年までしか活動していなかった模様。 その関係でGoogleで検索をかけてもまったく関係のないものばかりが出てくる。

Flash動画のThere She Is!![編集]

2003年4月30日に韓国のウェブサイトであるSamBakZaで公開されたFlash動画である。 使用された楽曲はタイトルと同じWitchesの『There She Is!!』であり、以降のシリーズ作品の楽曲は全て韓国のアーティストとなっている。
(許可を取っていたかどうかは定かではないが、一部の楽曲はこの作品を通じて有名になっているという)

公開された当時の日本ではFlash黄金期の全盛期ではあったものの、海外Flash動画は『小小作品』と少なかったために、この作品を当時から知るというユーザーはそこまで居なかった。
しかし続編が公開されていくと次第に日本でも知られるようになり、YoutubeやNewgrounds.のサイトも影響して「海外Flash作品」の1つとして代表されている。 特にNewgrounds.での評価は非常に高く、最終作では10億ビューを記録している。

現在シリーズ作品のライセンスはGyeonggi Contents Agency(旧Gyeonggi Digital Contents Agency)に分配されている模様。 2015年にはHDリマスター版が出てきたり、続編的な作品として『Another Step』も存在する。

作品概要[編集]

作品は「文字」がほとんど使われていないため、言語が分からない人間でも見ることが出来る。
キャラクターのほとんどは擬人化された動物であり、主人公は猫でヒロインが兎となっている。 猫と兎という所は作品の大きなテーマにもなっているが、当時としてはこのような作品は珍しく、今で言う「ケモノ」を先取りしたような作品となっている。
ストーリーとしては主人公とヒロインが繰り広げるラブコメ的な作品。 Step4のように恋愛ストーリーの裏に広がる「異種間恋愛の禁止」や「異種間交流を認める運動」といった政治的・倫理的な部分も存在している。

登場動物[編集]

シリーズ作品に人間は登場しないため、ここでは「登場人物」ではなく「登場動物」として紹介する。

メインキャラクター[編集]

  • Nabi(나비 / 韓国語での意味)

オスの猫であるシリーズ作品における主人公。 自動販売機でDokiに惚れられてしまい、それ以降Dokiと一緒に行動することに。
出会った時はDokiのことはただのメスうさぎにしか見ていなかったが、Step1の最後に恋の予兆が見られ、Step3では友達以上恋人未満として、そしてStep4以降は完全に恋人同士となっている。
Another Stepではとうとう結婚式まで上げるようになっているが、Dokiが望む未来に思わず赤面していた。

Step1で舞台となる「異種間恋愛の禁止」をDokiに説明したり、Step3における新聞配達アルバイトと思われるシーンからすると、登場動物の中では常識人寄り。 一方で大切な者を大事にするのか、Step4ではNabiでは異種間恋愛に対して否定する者に強く言うシーンも。
Step2ではJjintta Setとのバトルで軽やかな動きをしてみたり、Step3におけるDokiからの攻撃も回避するなど、運動神経もある程度ある。 Final Step以降から誰からも追われるようになっており、多忙な毎日を過ごしていることが判明している。

緑のマフラーを常に身につけており、これがStep2以降で役に立つようになる。

  • Doki(도키 / 韓国語での意味)

メスの兎であるシリーズ作品におけるヒロイン。 自動販売機で偶然Nabiと出会った瞬間に一目惚れし、以降はDokiのガールフレンドとして行動している。
どういうわけか他のオスの兎には一切目もくれず、本来禁忌とまで言われている猫のDokiのことが大好き。 異種間恋愛のルールを理解していないのか、Step1でNabiから説明されても疑問符を繰り返していたり、Another Stepでは理想の未来しか考えていない言動をしていた。
天然なのかそれともアホの子なのかはわからないが、そういうキャラ。 服のデザインとしてピンクの蝶ネクタイと思われていたが、実際は服のデザインがそうであったのでそういうのは無い。

Nabiの前では驚異的な力を発揮するらしく、実際Step1では人混みの中を蹴散らしてみたり、Jjintta Setを力でねじ伏せるなど、恐るべき怪力を持っている。
兎や猫以外の動物とも仲が良く、その動物にはNabiと同じ色をしている緑のリボンを付けており、時としてその動物たちは味方にもなる。

ちなみに理想の恋はどこか見たことあるベタなシチュエーションが多く、Final Stepでそれが実現してしまっている。 Another Stepでは結婚式を挙げるということで、ウェディングカードを配布していた。

3兄弟[編集]

  • Jjintta Set(찐따 세트 / 直訳すると「バカ組」みたいなもん、ただ意味合いとしては不良に近いか)

Step2から登場する三匹組の不良兎。 Nabiとは偶然出会ってしまい、それ以降様々な所で出会う噛ませ犬だったりライバルだったりトリックスターだったりするキャラクター。
当初はこの3匹の設定にはそこまで深い意味合いはなかったのだが、2016年以降にこの3匹を兄弟として再設定されており、更にウサギとライオンのハイブリッド生命体であることが判明している。

Another Stepでは「MotoRabbit」というバイク屋を営んでいるらしい。(おそらく不良時代からの流れでやっているものと思われる)
なお現代において両親がどうなっているのかは一切分かっていないが、このような世界になっていて普通に生活しているとは到底思えないため、死別している可能性もあるとされている。

  • Il-ho(일호 / 韓国語で

このグループのリーダーでもある長男。 Nabiのことを敵にするほどのライバル関係であり、Dokiのことはやさしく見守っている。
Step5でNabiにチケットを渡すシーンがあるが、これも前述した血縁関係によるものが理由である。

『Another Step』では辛い過去を理由にYi-hoとPiの間を認めない、Dokiに辛い現実を伝えるなどの立ち回りを見せるが、Yi-hoの身代わりになるなど完全に決裂したわけではない。
なおショベルカーの下敷きになった後、左目から血を流しているが、その後にYi-hoを軽く殴るなどをして力尽きているが、作品は生死については分からないまま終わっている。

  • Yi-ho(이호 / 韓国語で

眼帯をしている次男。(別に失明しているわけではなく、単にかっこいいからつけているだけと思われる) 当初Nabiのことは「同族のDokiをたぶらかすクソ野郎」と思っていたらしく、3人でとびかかろうとしていた。
しかしバースデーパーティーに乱入する形で参加したらその場に居たPiに惚れられてしまい、以降Piと交際するようになってしまう。

ある意味もう一つの「There She Is!!」をやってのけており、後に『Another Step』では賛成派のリーダーとなって過激な行動を取るなど事実上のメインキャラクターにもなっている。

  • Sam-ho(삼호 / 韓国語で

マスクをしている三男。 各Stepでギャグを放り込む良きキャラクターである。
実は非常に喧嘩慣れしているらしく、『Another Step』では賛成派の過激派組織とまともに渡り合えるなどの腕っぷしを見せたり、どこかでかっぱらってきた標識を物凄い速度でやり投げすることも出来る。

  • (母親ウサギ)

3兄弟の母親ウサギ。 Il-hoがいじめられた時に寄り添ってくれるが、元々の生い立ちでいじめられたため拒否されてしまう。

  • (父親ライオン)

3兄弟の父親ライオン。 母親などに反抗的な態度を取った際にIl-hoへ威嚇するが、なぜ母親と結ばれたのか、どんな仕事をしているのかは一切分かっていない。

緑リボンの動物たち[編集]

Step2以降から登場するDokiが拾ってきたとされる動物たち。 どこかに必ず緑色のリボンがあるため、Nabiのことを見ると仲間と思ってなのか走ってくる習性があるらしい。 全員言葉は話さないが、Nabiが思っていることを理解する節がStep3とFinal Stepで描かれている。
また拾った動物たちが死亡したら大きな木にそのリボンを付けて、木のそばに遺骨を埋めるという描写がHDリマスター版Final Stepで追加されている。 このためDokiはNabiと出会う前から多くの動物と交友していたことが考察できるが、どのぐらい居るのかは不明である。

Step2で最初に登場する犬。 Step3ではNabiに持たせたニンジンを食べている。

  • サイ

Step2から登場するサイ。 着ている服に穴があいているだけで、胴体に穴が開いているわけではない。 その大きな巨体を生かしてFinal StepではNabiのために群衆に間を開けて道を作ってくれる。

  • エリマキトカゲ

Step2から登場するエリマキトカゲと思われる動物。 Final Stepでは群衆をストップさせる活躍を見せる。

  • カメ

Step2に登場するカメ。 犬とサイの間で一緒にNabiのことを追いかけていた。

  • ペンギン

Step2から登場するペンギン。

  • イタチ

Step3に登場したイタチのような動物。 リボンはつけていないが行動を共にしていたため、後にリボンを付けられている。 Final StepではNabiの家の鍵を開ける活躍を見せる。

  • ハリネズミ

Step3から登場し緑色のリボンをつけたハリネズミ。 Step4では決死の覚悟でDokiを救おうとするが、力及ばず死亡してしまう。 HDリマスターのFinal StepではDokiが遺骨を木のそばに埋めて、最後の別れを表現するシーンが追加されている。

  • 黄色い鳥

Final Stepに登場する捨てられてしまったカナリアのような黄色い鳥。 Nabiが出会ったことで、Dokiとの再会を決意する超重要な役割を果たし、最終的には緑色のリボンをつけられている。
HDリマスター版ではネコの女性が自販機の前に捨てたという描写が追加されている。(FLASH版では別のネコが赤色のリボンを付けたペットを連れるカットとなっている)

バンドメンバーと関係動物[編集]

Another Stepでバンド活動をしている動物たち。 実はStep2でDokiのバースデーパーティーに参加した動物も居るため、設定としてはそこから作られているとのことである。
あまりメンバーについての名称や設定はそこまで決まっていないが、PiやHanaについては一応の設定が存在している模様。

  • Hana

Step1の最後に登場したネコ。 事あるごとに灰色ウサギからアプローチされ、Final Stepでは行動を共にしてNabiを助けるなどの行動に出ている。
どうもバンドメンバーとは知り合いらしく、またDokiとは交友関係があるようだが、どういう関係なのかは設定されていない。

  • Gray Rabbbit(灰色ウサギ)

Step1の最後に登場した灰色ウサギで、Hanaを見つけたら必ず花束を贈るといったアプローチを欠かしていない。
Another Stepに登場する大きい灰色ウサギと同一動物かは不明瞭ではあるが、Step4ではそこに所属して改正運動に参加しているため、同一動物である可能性が高い。 その場合、非常に戦いに慣れており、Sam-hoとは熾烈な肉弾戦を演じている。

  • Pi

Step2から登場するネコ。 バンドメンバーのキーボードをつとめており、Yi-hoとはバースデーパーティーで出会ってから交際しているようである。(Final Stepでは怪我したYi-hoと寄り添っていた)
Another Stepでは完全に恋人関係にあるが、あることをきっかけに暴走するYi-hoを止めようと動き出す。 意外にも闘い慣れしているようで、過激派の動物たちをボクシングに似た格闘で次々と倒していた。

そのほかのキャラクター[編集]

  • 賛成派のリーダーウサギ

Step3でDokiとNabiがデートしている道中に登場したウサギで、異種間恋愛の禁止に対して改正するために「マークの遺影」を持って訴えていた。
そしてStep4以降では賛成派のリーダー的な立場として組織を率いており、Nabiを見つけてはヒーローであるとして追いかけるようになっている。

Another Stepには何故か登場していないため、Yi-hoの組織はそれとは違う過激派であるという設定ではないかと思われる。

エピソード[編集]

作品はStepで分けられており、日本で言うところ全5話構成となっている。 各Stepごとの動画は5分程度しかないため、全部見ても30分程度となる。
使われている楽曲は全て韓国のアーティストによるもので、曲に合わせたアニメーションとなっている。 基本的にテンポが早いので展開も早め。

前述したように作中に文字が使われることはほとんどないため、どんな人で見られるようになっている。(Step4はかなりハングル文字が多いものの、英語なども併記されていることも多いのでそこまで問題にはならない)

Step1 There She Is!!![編集]

2003年4月20日にSamBakZaで公開された第一話。 このページ上で述べられている楽曲の方の『There She Is!!』が用いられている。
DokiがNabiに一目惚れしたことで、その世界では禁忌となっている二匹の追いかけっこが展開され、最終的にNabiが白旗を上げる。 最後のNabiは人参ジュース、Dokiは魚ジュースを飲むシーンで、NabiがDokiのことをかわいいと思うものの、恋じゃないと否定しつつ終わる。

何気にStep2以降に登場するハナと灰色ウサギが最後に登場している。 HDリマスター版ではDokiが曲に合わせて歌うシーンが追加されている。

Step2 Cake Dance[編集]

2005年2月25日に公開された第二話。 韓国のバンドであるブルドッグマンションの『Happy Birthday to Me』(Funkに収録)が用いられている。
Dokiの誕生日にNabiが誕生日ケーキを買ってそれをパーティ会場に持っていくという話。 どうもDokiはバンドやハナなどとは交友関係があるらしく、また見た感じでは恋愛関係に至らない程度の交流関係であれば猫と兎が同じ空間に居てもOKということなのかもしれない。

作中の重要なキャラクターであるJjintta Setといった個性あふれるサブキャラクターが一斉に登場したり、作中に小ネタを挟むなど、シリーズ作品で見られる要素がいくつも存在する。
HDリマスター版では駅のホームにホームドアがついているなどの変更が加えられている。

小ネタとして途中のシーンである地下鉄の駅にはブルドッグマンションのポスターが貼られていたり、満月に魚が飛ぶシーンがある。
どちらもクリックすることが可能で、特に満月に魚が飛ぶシーンで月をクリックすると漫画である『One Day "Only You"』が見ることが出来る。 またオープニングで使用されている楽曲はUrbana Pops Orchestraによるものであることも分かる。

最後のメッセージである「Wish your love delivered safely」は「貴方の愛を安全にお届けしましょう」ということで、Nabiがloveの所を「cake」に変えていた。
更にこの作品では「No animal was harmed in the making of this animation」(このアニメーションの製作において、動物に危害は加えられていません)が最後に追加されている。

Step3 Doki & Nabi[編集]

第三話は2008年5月21日から25日まで韓国のソウルで開かれた「SICAF(Seoul International Cartoon & Animation Festival)」で公開された。
インターネットでは5月30日から公開を開始している。 楽曲は韓国のアーティストであるT.A.COPYの『sam-cha seong-jing』(3차성징)が使われている。
前作よりも更に小ネタが挟まれているため、Step1以上にラブコメ度の高いものとなっている。 話としてはNabiとDokiが初めてデートするというストーリーとなっている。

中盤にDokiがNabiを捕まえようとするシーンでは『機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争』だったり『風の谷のナウシカ』だったり『ポケットモンスター』とネタが含まれている。
今作ではT.A.COPYのタオルが存在しており、クリックするとそのアーティストの公式ページへ飛ぶという小ネタも存在する。

ストーリーとしては二回目のデートが約束され、めでたく恋人同士になった……のだが、最後の方に「石」を投げられるシーンでStep3を終えることになる。 窓のすぐそばにある鳥籠ならぬ魚籠を見ると石が投げ込まれたのはNabiの家であることが分かる。
また途中のシーンではStep4以降からクローズアップされる「異種間恋愛」をテーマにすることを示唆するシーンが存在している。

2015年のHDリマスター版では、オープニングシーンがDoki版のものも作られており、Nabiの家に来るまでのDokiが描かれている。(流石にモンスターボールについてはモザイク処理が走っている)

Step4 paradise[編集]

2008年8月20日に公開された第四話。 韓国のアーティストであるTabuの『wolsik(A Lunar Eclipse.)』が楽曲として使われている。
それまでは単なるラブコメ的なアニメーションとなっていたのだが、この話から急激に雰囲気が変化している。 全体的に使われている色が少なく、ほとんどがモノクロで表現され、シーンの移り変わりもカットではなく1枚絵っぽく表現している。

ストーリーとしてはそれまで「伏線」になっていた「異種間恋愛」が大きなテーマとなっている。 DokiとNabiの関係は街で大きな話題となり、「兎と猫との恋愛」に賛成派と禁止派が対立するという社会問題に発展していった。
街は圧倒的に禁止派が多く、明らかに賛成派の劣勢にある。 賛成派にはJjintta Setをはじめとするサブキャラクターが登場している。

この禁止派と賛成派の対立によってDokiとNabiの関係は大きな変化を生んでしまう。 Nabiは「恋人を守るため」にDokiと一方的な別れを選ぶのだが、Dokiは「この世界から抜けだそう」として二枚のParadise(楽園?)行きのチケットを確保していた。
しかし最終的には二匹とも自分の色がなくなり、NabiはIl-hoとのゴタゴタで留置所送りに、Dokiは一人でParadiseへと向かうことになった。

2015年のHDリマスター版では、舞台の1つとしてソウル交通公社4号線にある恵化駅が登場しており、少なくともソウル内が舞台であることが判明している。

Final Step Imagine[編集]

2008年12月9日に公開された最終話となる第五話。 これまでの作品の集大成にして総決算となる作品となっている。
オープニングでは『グリーンスリーブス』、本編では韓国のアーティストであるBrunchに『Imagine』が、エンディングでは『There She Is!!』のオリジナル版が使われている。
ストーリーはStep4の続きで、Nabiが「世界が変わらないと僕らは幸せになれない」と思い、Dokiと再会するために疾走するという話となっている。

この作品でも「異種間恋愛」が大きなテーマとなっているのだが、二匹にとってそれは関係なく自分たちの幸せのために疾走するというシーンで幕を閉じている。
また二人が再会したことによって世界も少しずつ変化していくようなシーンが存在しており、二匹には明るい未来があるように見受けられる。

Flash動画であればマウスポインタを画面の下側に置くと自動的に英語翻訳された歌詞が表示される。 歌詞からするとジョン・レノンの『イマジン』をテーマにしているらしい。
最初のオープニングの落書きに日本語で「ばか」「キモ~」と書かれているが、もしかすると作者が日本からのラブコールに気付いて入れたのかもしれない。 スタッフロールのスペシャルサンクスに二人の日本人が居るため、もしかするとこの二人によるものかもしれない。

その後の展開[編集]

Another Step[編集]

2021年頃に発売されたFinal Step以降及びサブキャラクターでもあったJjintta Setの衝撃的な過去を描いたエピソード。 時系列としてはFinal Step直後からであり、途中で過去にどうなっていたかを描いている。

それまで単なる不良ウサギの三匹組だったという設定が、実はメスウサギとオスライオンとのハイブリッドである三兄弟であること、それによりどちらからもいじめられてしまった過去があるなど、新規設定が盛り込まれている。
またJjintta Setにスポットライトが当たっている関係上、Il-hoの葛藤やYi-hoとPiの関係など、もう1つの『There She Is!!』とも言える作品にもなっている。

なおこの作品シリーズがきっかけかどうかは不明だが、『BEASTARS』などのケモノ要素が含まれた作品も作られており、その影響なのか序盤に『Zootopia』のジュディ・ホップスっぽいウサギとニック・ワイルドっぽい何かが警察で登場している。

ファンメイドについて[編集]

Newgrounds.などでは人気がある作品として有名である。
海外のファンアートだったり4chanなどではこの作品の二次創作が多数存在しており、特に海外のケモナーにとってみたら欠かせないものだと言われているらしい。 また4chanの『Megaloop 3.0』ではDokiとNabiがキャラクターとして登場している。

似たような作品[編集]

前述したように、違う種族同士で恋愛などをする作品がいくつか存在している。

|作品名|オス側|メス側|備考|h
|Zootopia(2016)|アカギツネ(ニック・ワイルド)|アナウサギ(ジュディ・ホップス)||
|BEASTARS(2016)|ハイイロオオカミ(レゴシ)|ウサギ(ハル)||
|BNA ビー・エヌ・エー(2020)|オオカミ(大神士郎)|タヌキ(影森みちる)||

残されている謎[編集]

>以下の内容は全て「作者の人そこまで考えてないと思うよ」の案件と思われます。 多分……。

この作品は冷静に見ると思った以上のディストピアな状態になっており、下手すると一触即発のような状況にもなりそうな状況でもあったりする。 シリーズの前半はラブコメ的な要素が多いが、後半では緊迫しているのではないかという見方も出来る。

なぜウサギとネコ「しか」居ないのか[編集]

動物自体は他にも居ることは居るのだが、社会はウサギとネコが支配しているらしく、それ以外の種族は何故かいないという社会となっている。
Another Stepではネコの種族ということでライオンが登場しているのだが、現代などではライオンはほとんど登場しておらず、またそれ以外の動物もペットレベルでしか居ない。
このため裏でウサギとネコが何らかの社会支配を狙っているのではないか、とも読めなくもない。

ただこうなってくるとウサギとネコが製作元の国と「隣」みたいなことにもなっているのではないかという解釈も出来なくないが、どちらの種族及び禁止派も賛成派については、右も左も無ければ軍事的な描写もどこにもないため、ただの邪推に終わるものと推測される。
(後述する「異種間恋愛の禁止だけでなんとか和平的な交流しているのが不思議」だと思っていて、むしろStep4ではその禁止と賛成で紛争が起きるぐらいの緊迫した状況になっている)

いつから異種間恋愛などが禁止になったのか[編集]

シリーズの根幹ともいえる設定であり、ウサギとネコは結ばれることはないという禁断の愛だからこそのラブコメを描いているが、そもそもどこから禁止になって、なんで禁止になったのかの2つの謎が作中では描かれていない。
過去編についてもAnother Stepより前のことは不明であるためいつから禁止になったのかは一切不明だが、禁止になった理由についてはAnother Stepにおけるハイブリッド生命体における立場などから「ハーフ種族は忌み嫌われる」というのがきっかけになっている可能性はある。
(実際『Another Step』では賛成派リーダーのウサギが居なかったり、過去のシーンでは何故か「異種間恋愛禁止のマーク」が無いため、もしかすると彼らがきっかけで設定された可能性もあるかもしれない?)

何故かメスウサギ→オスネコの描写ぐらいしかない[編集]

「オスネコのNabiもメスウサギのDokiを好きになった理由は、Dokiからの猛烈なアタックによるもの」だし、「オスウサギのYi-hoについてもメスネコPiからのアプローチなどによる」ものではある。
だが、Gray RabbitからHanaを除いては「オスウサギからメスネコ」の描写はないし、「オスネコからメスウサギ」についてはモブで暗示されるぐらいでしかない。

現実世界においてネコとウサギが交配することがあるのかは一切不明すぎるが、人間の性的欲求がルール34などの壁を平気で打ち破る状況を考慮すると、Sam-hoが勘違いしていた案件があっても不思議ではないと思われる。
(もしかするとSam-hoが勘違いしていたあの案件が、後に異種間恋愛を禁止にしたきっかけにもなった、という裏設定があっても不思議ではないだろう)

派閥については2種類だけではない?[編集]

Step4以降(正確にはStep3)から異種間恋愛の禁止だけでなく賛成派が新たに出現しており、NabiとDokiはその戦いに巻き込まれるという形になってしまっている。
ただAnother Stepではそれだけではない派閥もあるようで、Piについてはこうした争い自体もおかしいと唱えるような動きを見せていた。 今のところ、以下のような派閥があると思われる。

  • 禁止派:最初から最後まで居る
  • 禁止過激派:Step4などでNabiとDokiを目の敵にする派閥、もしかすると別れていないかも?
  • 賛成派:Step3以降から登場、Step4以降はウサギのリーダーが率いている
  • 賛成過激派:Another StepでYi-hoが所属しリーダー的に動いていた派閥の1つ

Yi-hoについてはStep4で賛成派について活動していたり、Il-hoについてはその過去からどちらでもないようになっている。