SOLD OUT (ゲーム)
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SOLD OUT(ソールドアウト)は、MUTOYS(ムートイズ)こと楳田誠(うめだまこと)によって開発された、2001年公開[1]のCGIゲームである。配布サイトでは、「お店経営ネットワークゲーム」として紹介されており[2]、他のプレイヤーと経営交渉をしたり、ゲーム内掲示板やメールでやり取りすることもできる。
CGIファイル一式がGNU General Public Licenseにて公開されており[1]、複数の改造版や拡張スクリプトが開発・公開されているほか、他ウェブサイトでもプレイすることができる。
ゲームデザイン[編集]
基本的に、NPCを相手に商品を売りながら資金を増やし、店舗を大きくしつつ、店舗ごとに計算される「点数」の高さを競うゲームである。商品は、市場(プレイヤー数に応じて、必要最低限の商品が自動的に補充される店舗)や他プレイヤーの店舗で購入したり、手持ちの商品を加工・利用して新たに作ったりする。
商品の購入・加工・利用するときに、ゲーム内の時間を消費する。ゲーム内の時間は、現実世界での経過時間に応じて増加し、最大で48時間分まで貯められる。開発者のMUTOYSは、「基本的に持ち時間は足りなくなるバランス」になるように調整していると言及しており[2]、時間の使い道で判断が要求される。
詳細[編集]
- 決算
- ランキングの順位と税金・維持費を確定させるイベントで、27時間(既定)ごとに発生する。ランキングの順位によっては、希少価値の高いアイテムが入手できることもある。
- 陳列棚
- プレイヤーは、商品を販売しようとするときは陳列棚に商品を陳列する。登録直後は陳列棚の数は1つしかなく、1種類の商品しか陳列できないが、市場で購入できる「陳列棚増築取壊キット」と手持ちの資金を消費することで最大8つまで増やすことができる。ただし、資金は陳列棚を増やすときだけでなく、決算時にも維持費として必要になるため、必要もないのに陳列棚を増やすと倒産してしまう。
- 市場
- プレイヤー数に応じて必要最低限の種類と量のアイテムが補充されるNPCの店舗である。
- 税金
- SOLD OUTには2種類の税金がある。一つは売却税であり、これは3決算期の純利益平均によってその税額が決まり、店舗から商品が売れるたびに売価から税額分が徴税される。売却税の税率は、「3決算期の純利益平均/20000円」で計算され、純利益平均が0円未満の時は0%、純利益平均が1000000円以上の時は50%となる。もう一つは入金庫にかかる税金であり、決算時に入金庫に入金されている資金の額を調べ、その額が1000000円を超えているときは「10+超過額/1000000」%の税が超過分に対してかかる。ただし、この税の税額の最大は80%である。入金庫に資金が入金されているほど税が高額になるので、決算前に出金することが要求される。
- 維持費
- 所持しているアイテムの種類と量、陳列棚の数に応じて、決算期に計算される。アイテムを抱えすぎると高い維持費を支払わされるため、適度な在庫管理が要求される。なお、陳列棚に陳列しているアイテムの維持費は1/10に減額される。
- 倒産
- 税金や維持費が払えなくなるとその店舗は倒産し、登録が抹消されてしまう。また、一定期間ログインがなかった時も倒産してしまう。
- 熟練度
- 手持ちのアイテムから新たなアイテムを作ったときに上昇する値で、この値が100%に近ければ近いほど、その製作に掛かるゲーム内時間が短くなる。ゲーム内時間は有限であるため、特定の業種を極めることが推奨される。
- 専門店
- 武器や薬など、特定の商品だけを陳列棚に陳列すると専門店になる。専門店の売り上げ率は他の店舗よりも高くなるため、特定の業種を極めることが推奨される。
プレイ可能なウェブサイト[編集]
公開直後は目新しいCGIゲームであったので、比較的多くのウェブサイトで本ゲームが設置され、楽しむことができた。昨今はコンピュータ上で遊べるゲームが多様化したこともあり、設置しているウェブサイトの数は減少傾向にある。
出典[編集]
- ↑ a b “so-ver.2004-03-18.zip”. 2019年8月5日確認。
- ↑ a b “SOLD OUTとは”. 2019年8月5日確認。
外部リンク[編集]
- SOLD OUT - 公式サイト。ゲームをプレイすることもできる