DERBY OWNERS CLUB

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DERBY OWNERS CLUB
ジャンル対戦型競走馬育成
シミュレーションゲーム
対応機種アーケードゲーム
開発元ヒットメーカー
発売元セガ(後のセガ・インタラクティブ
人数1 - 8人
メディアGD-ROM
稼働時期1999年
利用料金100円
+100円(カード発行時)
デバイスタッチパネル、ボタン
リライタブルカード、ICカード
システム基板NAOMI( - 2)
DERBY OWNERS CLUB 2009 ride for the live
ジャンル対戦型競走馬育成
シミュレーションゲーム
対応機種アーケードゲーム
開発元セガ
発売元セガ(後のセガ・インタラクティブ
人数1 - 8人
稼働時期2009年6月25日
利用料金初回プレイ4クレジット(カード発行料込み)
1プレイ1クレジット
ICカード 500円
ターミナル利用料1クレジット
デバイス上下左右ボタン OKボタン スタートボタン ムチボタン、追いボタン、抑えボタン、STARTボタン
システム基板LINDBERGH BLUE

DERBY OWNERS CLUB』(ダービーオーナーズクラブ)は、1999年に株式会社セガ(後の株式会社セガ・インタラクティブ)より稼働した、対戦型競走馬育成シミュレーションアーケードゲーム。略称はDOC。

セガの競馬ゲームといえばメダルゲームのSTARHORSEシリーズが有名だが、本作もバグや不正など悪い意味では同シリーズと引けをとらないほどの知名度を誇っていた。

不具合、不正行為の存在とその影響[編集]

稼働開始直後より、磁気カードのセーブデータを不正に書き換える行為が発生。全ステータスMAX、脚質自在、残り出走週MAXといった通常プレイではあり得ない馬が作成される事態に至った。

当初は一部の悪質なプレイヤーが利用しているに留まっていたが、人気が高まるに連れてインターネットオークションなどで拡散、対戦に際して一般プレイヤーが不正カードに手も足も出ないという状況が多発、ゲームの寿命を縮める要因の一つとなった。

メーカー側もアップデートで対策や公式POPを配布するなどして対処に努めたが、磁気カードリーダーが暗号化に対応しておらず、ゲームデータ上で対策される度に新たな不正カードが登場するいたちごっこが発生、また古いバージョンで作成されたカードはやりこみプレイで作成されたカードと区別を付ける手段も無く、対応を行うことは非現実的であったという背景もあり、根本的な対応は過去バージョンからの引き継ぎが行われなかった『DERBY OWNERS CLUB 2008 feel the rush』まで待つこととなる。

不正カードとは別に、本来は利用回数が増えるに連れて性能が下がる繁殖馬カードを読み込ませた後に不正に引き抜くといった手順にて利用回数をカウントさせず、強力な繁殖馬カードが無制限に利用される、強力な馬カードをコピーするといった事態も発生した。プレイ方式や磁気カードの仕様上、読み込んだと同時に使用回数をカウントすることは不可能であり、使用したと判定させたタイミングでは既に該当カードが引き抜かれており、意図的にセーブをさせないと言った行為や他の新規カードを差し込んで強力な馬カードを不正にコピーさせるという手口も横行したが、全てローカルで動作することが当たり前であった当時のゲームにおいて根本的な対応は不可能な状況であったことも考慮する必要がある。(同様の手口は本ゲームに限った事ではなく、磁気カードを利用したアーケードゲーム全般で多発していた)

さらに最も致命的だったのが、『2000』のプログラムの馬のスタミナ消耗の制御を司る部分に、ゲームバランスを崩壊させる程の致命的なバグが存在している事が発覚した事である。これがインターネットなどを通じて広まると、このバグを利用した先行馬による俗に「ハメ逃げ」などと呼ばれた必勝法が確立され、また後述の不正カードによるプレイも横行してしまい、ついには通常のプレイではほぼ勝てない状態が発生した。

当然、セガはバグ修正版をリリースしたものの、一度離れてしまったプレイヤーはほとんど戻ることなく、このためテコ入れ策として新たに調教やステータスのシステムを一新し、プレイ料金も引き下げ、実況で馬名を発音させることができ、カードもコレクション性のあるものにした『DERBY OWNERS CLUB 2』を2001年末に稼動させたが、既に『STARHORSE』の人気が上がっていたこともあり、かつての人気はついに取り戻せず、姿を消すことになった。

外部リンク[編集]