ANSI (文字コード)

出典: 謎の百科事典もどき『エンペディア(Enpedia)』
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ANSIは、マイクロソフトWindowsで使っている文字コード。最近の(Vistaぐらいかな?)Windowsの場合、システム内部の文字コードや、GUIには原則的にUnicodeを使っているが、しかし例外的にコマンドプロンプトではマイクロソフト独自規格の文字コードを使っている。

マイクロソフト社は、これをアメリカ標準規格を意味するANSIと呼んでいるが、実は、中身は米国の行政府の定める本物の1バイト文字のANSIでなく、マイクロソフト独自規格の自称「ANSI」である。1980年代くらいの古い、マイクロソフト日本法人などの開発したShift-JISという比較的に低バイト文字(2バイト以上の文字)の独自規格を、マイクロソフト米国法人の古い低バイト文字(1バイト以上の文字)の文字コードとすりあわせた独自規格のことをマイクロソフト社は「ANSI」と称しているようだ。

いちおう、現在ではShift-JISは日本工業規格になっているが、実際のWindowsでの文字コードの実装では、Windows用に独自にアレンジされたものを使っており、厳密には区別のためCP932という文字コード名で呼ぶこともある。

なお、マイクロソフトのソフトウェア以外で、文字コードにANSIは使われない。こういったところではUnicodeに含まれるUTF-8とかUTF-16とかを使っている。