午前0試験

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午前0試験(ごぜんゼロしけん)とは、資格試験にて課される試験課題のひとつ。IPAの実施する情報処理技術者試験にてよく聞かれる単語である。0日目試験と呼ばれることもある。

情報処理技術者試験においては、公式には午前(試験によってⅠ、Ⅱに分かれる)および午後(試験によってⅠ、Ⅱに分かれる)各試験のみが設定されているが、その前段階として課されるのが午前0試験となる。

内容は社会一般常識や手続を問うもの、注意力を問うものが多い。試験は1日で終わらず、場合によっては数ヶ月にわたる。内容は次のようである。

申込み試験
主催団体の定める期限日までに申し込みを完了する。必要に応じて追加の連絡事項や書類を提出する。社会一般常識範囲の申込手続きを行えるかが問われる。
払込み試験
主催団体の定める期限日までに決められた受験料を支払う。社会一般常識範囲の支払手続きを行えるかが問われる。
書類保有試験
申込書類の控えや、発行される受験票を、試験当日まで適切に維持管理し、保有しておく。保管に係る管理能力、記憶能力、リスク評価能力、注意力などが問われる。
試験主催団体によっては、試験当日に受験票の紛失を申し出た上で仮の受験票などを発行する救済措置が設けられる場合もある。
起床試験
当日の朝、試験に間に合うよう起床する試験である。睡眠時間の管理能力などが問われる。午前0試験において一番難易度が高いと評されることもある。
徹夜によって本試験を不正に回避しようとした場合、以降の試験中に居眠りを招く可能性がある。
必要物品収集試験
試験主催団体によって定められた筆記用具などの必要物品、交通費などの社会一般常識に照らし必要な物品を、適切な大きさのカバン等に収め、持ち出す試験となる。
試験主催団体によっては、試験当日に忘れ物を申し出た上で、貸出用の筆記具などを貸与する救済措置が設けられる場合もある。
本試験は起床試験よりも前に完了しておくべきとの意見も根強いが、そう言える人は午前0試験など楽に突破できる計画性があるんだろう。羨ましい。
主に注意力が問われるが、忘れ物をした際にどのように対処するか、というリスク管理能力試験も兼ねる。基本的には受験票記載の連絡先もしくはウェブサイトに掲載の代表電話に連絡し、対応や貸出の有無について尋ねることとなる。
試験場移動試験
受験票等で指示された試験場へ、正しい時刻までに、適切な方法で移動できるかが問われる。経路について十分に調査する調査能力とトラブルを吸収する余裕を適切に設定する計画性、乗り換えや交通機関の選択をミスなく行う注意力が問われる。

以上をすべて完了することで初めて以降の本番試験に臨むことができる。本番試験に比べ、1回の失敗が即不合格につながることが多く、厳しいと評される所以である。

午前0試験と統計不正の指摘[編集]

午前0試験における「申込み試験」および「払込み試験」不合格者は、受験者統計における「不合格者」に加算されないという問題がある。これは申込みを完了していない以上受験意思が無いと見なすためであるが、合格率を不当に吊り上げる統計不正ではないかと指摘されることがある。

一般的には、午前0試験は社会常識を問うものが殆どを占める以上、申込みを完了できなかった受験者サイドの落ち度であるとされる。

関連項目[編集]