陣内テトリス

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陣内テトリス(Jinai Tetris)とは、日本のお笑い芸人である陣内智則が開発した『テトリス』のネタを指す。

概要[編集]

2000年代に『エンタの神様』にて披露された映像ネタで、当時のネタ名もベースとなっている『テトリス』。 全バージョン、映像は原田専門家が製作をしている。
この当時はアリカの『テトリス ザ・グランドマスター3 -Terror Instinct-』、セガの『ぷよぷよテトリス』はもちろん、有志が開発した物理演算テトリスの『Not TETRIS』や、超巨大画面テトリスの『フルHDテトリス』なども無かった。
しかし陣内が製作したこのネタにはこれらの作品を予言するかのようなネタが仕込まれており、後にゲーマーの間でも語り継がれる伝説のネタとなっている。
以降は『テトリス』と混同するため、陣内のネタについては『陣内テトリス』と表記する。

2020年にYoutubeチャンネル「陣内智則のネタジン」では、テレビで放送された最後の仕様でネタが公開されている。
ネタ自体は当時使用していた『ゲームボーイカラー』から最新のハードウェアに変更されたり、背景が宇宙へ変更(『テトリス ザ・グランドマスター エース』等による影響?)、BGMが『コロブチカ』っぽいものに変更されるなど、ネタの改良がむしろ本家に近づきつつある。

関連作品やネタとしては、天久聖一氏が1996年に製作した『メカドリル』に収録されている『手とリス』があり、テトリミノ以外にも様々なミノ(パンツなど)が乱入しており、しかも消去判定まで存在している。
テトリミノそのものが芸人のようにコントする動画は『windows777』や『ゲーム機戦争』で知られるMIDORIKAWA氏が2011年1月17日に公開した『テトリス漫才』(https://www.nicovideo.jp/watch/sm13331514)が存在している。
更にこの『陣内テトリス』の影響を受けてCOWCOWの善し氏は別の『テトリス』ネタを披露している。

予言した内容[編集]

ネタの順に予言内容を記載すると以下の通り。

有志作品[編集]

  • テトリミノが崩れる

物理エンジンを仕込んだ『Not Tetris』シリーズを予言したかのような内容である。 実際にテトリミノは崩れないが、物理演算を搭載したかのような動きを予言したという意見が多いらしい。

  • ミニテトリミノによる巨大フィールドテトリス

画面比こそ異なるものの、後に『フルHDテトリス』でこれとほぼ同じ状況となるゲームが開発された。 2021年にAdobe Flashが完全終了した関係で、ネイティブにプレイすることは出来ない。

  • テトリス阻止の仕掛け

陣内のテトリスを見てなのかは不明だが、『上原テトリス』でテトリスを阻止する仕掛けが大量に装備されている。

  • ハードウェアを動かすとフィールドが上に行ってGAMEOVER

流石に『コロコロカービィ』等にある「動きセンサー」を搭載した『テトリス』は存在していないが、センサー搭載時に上に行ってGAMEOVERとなる物理演算はやはり『Not Tetris』を彷彿とさせる予言となる。

  • 『キャンディクラッシュ』等の別なゲームが実行されるシーン

フィールド内で別のゲームが実施されている謎解き系テトリスとして『Blocky Dungeon』が登場している。 同作品は「トイレやらクローゼットなどの見取り図をイメージしたテトリミノ」のようなものでもあるので、そういう意味でも予言している。

  • 『スーパーマリオ』と『テトリス』の融合

2021年に『テトリオ』というゲーム作品が登場しており、ガチでマリオとテトリスが夢の融合を果たしている。(巨大になることはなく、マリオを指定した場所へ向かえばステージクリアという方式となっている)
同作品では「Iミノなどが下に着地せずに落下する」という現象も存在しており、一部のステージではそれを使わないとクリアできない設計となっている。

商業作品[編集]

  • 『ぷよぷよ』の乱入

後にこのネタが『ぷよぷよテトリス』の予言と言われており、『陣内テトリス』とは別に『ぷよぷよ』のネタも作っており、そっちでは逆にテトリミノを出しているため、両方含めて「『ぷよテト』を予言した男」と崇められているらしい。
ただし『ぷよぷよテトリス』ではそうしたネタがどこにも存在しておらず、また陣内智則が同作品に何も関与していない。(公式でコラボレーションした『桃太郎電鉄』とは大違いなのかもしれない)

  • 複数のミノが矢継ぎ早に落下

ネタ自体はギリギリ『テトリス ジ・アブソリュート ザ・グランドマスター2』のDOUBLESモードが元になっていそうだが、矢継ぎ早に落下するものは後に『テトリスアルティメット』のバグを彷彿とさせる。

既に存在していた内容[編集]

  • テトリミノ以外の乱入

1996年の天久聖一氏が製作した『メカドリル』に収録されている『手とリス』でパンツなどのテトリミノとは別のミノが乱入しており、ラインも消去できる作品が存在しているため、テトリミノ以外の乱入ネタは既に存在していたものとなっている。
ただ陣内智則が同作品を知っているのかどうかは極めて怪しく、このページの編集した視聴者も含めてオリジナルのものと判定してしまい、『HATETRIS』や『上原テトリス』などの予言として登録していた。

  • テトリミノの一部が残る

こちらも『手とリス』の特殊ミノで起こり得る現象であり、『陣内テトリス』ではテトリミノが何故か完全に消えずにかけらだけ残るという変な状況がネタとなっている。 なおその後にピッタリのミノが来るようになっている。
また変な風にテトリミノが残るのは後の『テトリス ザ・グランドマスター』のBIGモードにおけるIミノのバグ(最上段に重なるような場所に配置するとBIGモードで言う0.5ライン分削れる)に近いものがある。

  • テトリミノとは別のキャラクターが天井まで到達してゲームオーバー

ネタではスーパーマリオがキノコを食べて巨大化によって天井到達しゲームオーバーするというものだったが、テトリミノとは別のキャラクターが天井まで到達してゲームオーバーするのは『テトリスプラス』の「パズルモード」に存在している。
ちなみにこれの逆とも言える「テトリミノとは別のキャラクターが天井に到達することでステージクリアする」ものはSNKの『ジョイジョイキッド』がある。

ネタ側が寄せた内容[編集]

陣内テトリスも改良を加えられており、Youtubeでの公開時点では次のような改良がなされている。

  • 背景変更

それまで空色だった(『セガテトリス』?)ものが『テトリス ザ・グランドマスター3 -Terror Instinct-』及び『テトリス ザ・グランドマスター エース』と同じ宇宙背景となっている。 地球と宇宙なのでおそらく『TGM-ACE』側と思われる。
ただしセガの『テトリス・デカリス』では「地球から宇宙へ向かう」という背景もあるため、もしかするとその影響によるものかもしれない。(どっちにしろネタ側が寄せているのは確かである)

  • テトリミノのグラフィック変更

色については旧『セガテトリス』仕様となっているためガイドラインに則ったものではない。 またトイレやクローゼットが一律でOミノ準拠の四角形になっていたものも、SミノやZミノで表現されるようになった。(最後にはペントミノよりも長いIミノが現れている)

  • BGM変更

ゲームボーイをイメージしたBGMから『テトリス』でよく使われる『コロブチカ』の8bit風味なBGMへと変更されている。

  • 落ち物ゲームと無関係なキャラクターの乱入

ネタによっては『スパイダーマン』が乱入してテトリスをしようと試みている。 ちなみにテトリスにテトリミノとは別のキャラクターが居るのは『テトリスプラス』や『ジョイジョイキッド』がある。

  • 実際に積んだテトリスラインで消える

枝豆等で消えているものの、ちゃんとテトリスで消える様子まで描かれている。 『手とリス』でも同様の仕様となっているが、同作品を参考にしたのかは不明。

  • レベル20の存在

それまでレベル1、2、10のみとなっていたが、Youtube版でレベル20となるものが新設された。 ガイドラインではレベル15までだったりしているため則ってないルールだが、かつての『スーパーテトリス』等での上限レベルの1つとして知られている。
なお流石に『TGM』で搭載された「20G」のようなものはなく、早さ的にはある意味で文字通りレベル20の早さとはなっている。(20Gもある種陣内テトリスのネタに組み込まれそうなネタ的なスピードとも言えなくもない)

今後出そうなもの[編集]

既にテトリスであるネタ[編集]

  • 消すと美少女が出てくる

いわゆる『脱衣テトリス』の類や、『テトリス ザ・グランドマスター4 ザ・マスターズ・オブ・ラウンド』の「Konohaモード」や『テトリスプラス2』の「エンドレスモード」などを彷彿とさせるネタが飛び出すかもしれない。

なお、キャラクターがテトリスするのは、『ぷよぷよテトリス』や『アマガミテトリス』、『テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート』や『マジカルテトリスチャレンジ featuring ミッキー』よりも前に『テトリス武闘外伝』で実現している。
また『脱衣テトリス』となるものは『ティンカーベルⅡ』という同人ゲームや東芝のJ-3100シリーズ時代にあった『テトリス』(アイドル/アダルト)で実現している。(ただし演出的にはかなり異なっている)

  • 乱入したキャラクターとテトリスをプレイ

前述した『Blocky Dungeon』を含めた新たなネタ。 もしかすると『ぷよぷよ』が動き回ったり、一時期登場した『スパイダーマン』等とのコラボレーションもありうるかもしれない。

  • 過激な上がるのかよぉ~

PVで実際にそう表記された『テトリス ザ・グランドマスター3 -Terror Instinct-』におけるSHIRASEモードの「せり上がり」となる仕掛けがいきなり20段積まれてGAMEOVERとなるネタ。
ちなみに「せり上がり」自体は『スーパーテトリス2』のタイプCなどにも見られており、『TGM』が最初というわけではない。 もしかすると『テトリス99』をモチーフにしたネタで、異常攻撃力のネタとしてこれが使われるかもしれない。

  • 実写テトリス

現実世界を背景にテトリミノが建物を消していくというネタ。 『ピクセル』という映画でそれが登場しており、それをギャグ方面に拡張させたものとなる。
ちなみに実写テトリスといえばあの『GAME OVER Project』で知られる人間によるテトリスの方も思い浮かぶかもしれないが、2020年以降からなるコロナウィルス影響で密になりかねないためネタにならないかもしれない。(逆にネタにするかもしれないが)

  • 20G

そもそも20Gがまるでギャグみたいな存在に近いのでそのまま使用するというもの。 アリカが許すのかは不明である。(別に20Gの使用にアリカの許諾を必要とするとはちょっと思えないけどね)

  • 「上」・「原」等の漢字ミノ

いわゆる『上原テトリス』等にある漢字ミノが出てくるかもしれない。 まだ「内」なら行けるかもしれないが、「陣」とかどうするんだろう。

  • フィールド回転

プレイフィールドが『テトリス ザ・グランドマスター3 -Terror Instinct-』の対戦モードに出てくる「フィールド180度回転」するのをネタにしたもの。
というより『テトリス with カードキャプターさくら エターナルハート』ではそれ以外にも仕掛けがたくさん存在するため、それらをそのままネタにしてしまいかねない。

他芸人がやってるネタ[編集]

  • テトリミノアート

テトリミノそのものを人などに置き換えたフリップネタを使ったCOWCOWの善し氏が作ったネタを、デジタルネタで返すという技。 むしろコラボレーション的な話で出てくるかもしれない。
ちなみにテトリミノそのものでアートするというのは、『フルHDテトリス』等でもないと難しいかもしれない。(『テトリス99』などではVTuberなどにハートのミノを作るという超魅せプの動画も存在している)

有り得そうなネタ[編集]

  • 下が抜ける

テトリミノを積みすぎて床が抜けてテトリミノが全部下に落ちていくというネタ。
一応、『ニコニコ in ぷよぷよ』というMAD動画で「ドロッセルが爆弾を用いて床を抜けさせて負けを無くすチート技」もあったり、『テトリオ』ではテトリミノを捨てるというステージも存在しているので、それの究極ネタといえる。
もしかすると床が抜けた先の映像を『メイドインアビス』にしちゃうという変則的な技もあるかもしれない。

  • ネコが邪魔をする

前述した消すと美少女が出てくるというネタの一環で、消すとネコが現れて癒やされていきながら画面にあらわれてめちゃくちゃ邪魔をするというもの。 なんというか『あつまれ!メイドインワリオ』のおじゃま機能と何ら変わらない気がする。

  • 過激な『ボンブリス』

まるで『ボンバーガール』以上に過激な爆弾が現れて、フィールドをめちゃくちゃにするというネタ。 一応『ボンブリス』という「テトリミノに爆弾をつけて起爆させてミノを消す」というゲームのネタからなる。

トリビア[編集]

ライセンスの問題点[編集]

Youtubeやテレビ等でも言われてそうではあるが、このネタについてはザ・テトリス・カンパニーさんが何を思うのかは明らかになっていない。 ただ陣内智則は海外営業にも対応できるよう、英語版のネタが存在しているため、以下の人物に披露することは可能である。

  • 生みの親、アレクセイ・レオニードヴィチ・パジトノフ氏(ロシア人ではあるものの、ロジャース氏などとの会話もしているだろうから英語でも通じるだろうというちょっといい加減なアレ。 でも陣内のことだからロシア語版作ってそうだけど)
  • BPSことブループラネットソフトウェアのヘンク・ブラウアー・ロジャース氏(ザ・テトリス・カンパニーの親会社の創設者)
  • 現在の『テトリス』ロゴを開発したロジャー・ディーン氏

陣内の『ぷよぷよ』についてはセガの社員はもちろん、コンパイルの仁井谷正充氏も見ていると推察される。 『テトリス』と違って『ぷよぷよ』は日本生まれの日本製ゲームであって、ライセンスのごたごたも日本国内の話でしかないのである。

クッキングナビと『今日のごはん』[編集]

アニプレックスの『毎日♪ 衛宮さんちの今日のごはん』に登場する包丁を切るシーンが、陣内智則の『クッキングナビ』に出てくる包丁切るシーンとかなり似ていることが判明している。
流石に同ネタのような雰囲気ではなく、だからと言って『Fate』のような超シリアスな状況でもないため、ほとんど偶然の領域ではないかと思われている。

『ぷよぷよ』との関係[編集]

2022年1月29日にはYoutubeチャンネル「陣内智則のネタジン」で『ぷよぷよ』も公開されており、『テトリス』に『ぷよぷよ』が出てくるのと同様に『ぷよぷよ』に『テトリス』(Iミノ)が登場するネタが盛り込まれている。
同ネタも披露された当初から仕様が変更されているが、背景が宇宙(『ぷよぷよテトリス』?)になっていたり、ぷよが『フィーバー!』に近い顔になっていたりと、こちらも本家側に近い変更がなされている。
なお、『テトリス』にはない(『魔導物語』時代も含む)『ぷよぷよ』のキャラクターはネタには一つも出ておらず、アルル・ナジャどころかカーバンクルすらネタにされていない。

『手とリス』の存在[編集]

陣内が製作した『テトリス』のネタは2000年代ぐらいに作られているが、天久聖一氏が1996年に製作した『メカドリル』に収録されている『手とリス』が存在しており、半ばネタ的に似たものとなっている。
ちなみに天久聖一氏は2022年現在もYoutuberであるため、ひょっとしたらコラボレーションでこのネタが披露されるのかもしれない……!?