贋作『坊っちゃん』殺人事件
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贋作『坊っちゃん』殺人事件(がんさく『ぼっちゃん』さつじんじけん)は、柳広司の中篇推理小説。夏目漱石の小説『坊つちゃん』をオマージュした作品。第12回朝日新人文学賞受賞作。
あらすじ[編集]
『坊つちゃん』のラストで主人公は赤シャツを散々に殴って教師業をやめたが、その3年後から本作は始まる。ある日偶然「山嵐」と再開した坊ちゃんは、彼から赤シャツが自殺したということを知る。
その死んだ日は坊っちゃんと赤シャツが散々に天誅を加えた翌日の事(つまり3年前)であるのだが、山嵐はどうしても赤シャツが自殺するとは思えないので、死の真相を調べにいこうという。相変わらずの無鉄砲で素人探偵に加わった坊っちゃんは早速、当地へと出向く。しばらくはこれという確証も見つからなかったが、「野だいこ」が赤シャツの自殺すぐ後から癲狂院に入院している事を知り、疑惑をいっそう強める。そうして次々に捜査していくのだが・・・・・・。
書籍情報[編集]
- ISBN 978-4087478037、集英社、2005年3月、232ページ