誕生寺祖師堂

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誕生寺祖師堂(たんじょうじそしどう)は、千葉県鴨川市小湊にある仏堂建築。寺院については小湊誕生寺を参照。

弘化3年(1846年)に日闡(誕生寺49世)が、十万人講により10余年の歳月をかけ建立した、総欅造りで桁行七間、梁間六間、入母屋造本瓦葺、正面向拝三間軒唐破風付、折衷様の三手先で、高さ95尺の大建築。堂内の52本にものぼる欅の柱と梁などの用材は江戸城の改築用として、仙台藩伊達家が江戸へ運ぶ途中に遭難したものを譲りうけたという。日蓮聖人像を安置する宮殿は明治時代に皇室大奥からの寄進によるもの。堂内の天蓋等の仏具類は明治天皇の生母中山慶子や、大正天皇の生母柳原愛子によって寄進されたもの。堂内右側の天井には南部藩の絵師相馬大作の筆による天女の絵が描かれている。